彼は神の子 悪魔の子 7章

俺も今のところ見当たらないぞ！ ページ4

キル) …うし。2人もそれでいいよな？

レオ) …お、おう。
キル) なんだよビビってんの？
レオ) んな訳ねーだろ！！上等だ、やってやらァ！！

3人が黙ったままのAを見る。

ゴン) A…？

A) …っ！ ん？あ、えと、いいぞ！何だっけ、そうだそうだ、こいつらを捕まえりゃいんだよな！

キル) ったく。安心しろよ。
あっちが攻撃仕掛けてこなきゃ、俺らだって手荒な真似はしないで捕まえるし。
俺たちは金さえ貰えればいんだからさ。
マフィアに引き渡したとこで、本当に旅団メンバーなら逃げる事だってできるだろうし。

A) あ、ああ。そうだよな。
…よし、頑張って捕まえよーぜ！！

Aがやっといつもの元気を取り戻したことに3人は安堵した。

レオ) よし、そうと決まりゃ、一旦ホテルに戻って作戦を立てねーとな！
ゴン) うん！

3人がホテルに向かって歩きだす。
その後ろで、賞金首7人の写真に今1度目をやるAの表情は暗かった。

A) (シャルナークや、マチが幻影旅団…だとすると、クラピカの敵。それだけなら俺はクラピカ側に立つべきだよな。あいつらには悪いけど。
…ただ、もし幻影旅団にまだ他のメンバーが居て、その中に俺の知った人物が居たら…？
マチはヒソカの仕事仲間で、シャルナークはクロロの知り合いだって言ってた。
…可能性は0じゃない。。)

キルアが不意に後ろを振り向き、Aが立ち止まっているのに気づく。

キル) …？おい、A、どーした？
A) …あ、いや！！
腹が減ったなぁと思ってな！！

そう言いながらAは笑顔で3人に走りよっていった。
_
A) (もし、万が一、そんなことが起こってしまったら。
…ゴン、キルア、レオリオ、クラピカ。
多分お前達の力にはなれない。
その時はどうか、俺を裏切り者と罵って嫌って縁を断ち切って、忘れて欲しい。
…あいつは、クロロは俺の…たった1人の家族なんだ。)
…ごめん。

Aは作戦を立てる間少し席を外し、1人、月を眺めながら呟いた。
その時、Aの頬が濡れていたことを知る者は誰もいない。本人さえも。
_
ゴン) "こちらA地点、標的通りません。
…そっちは？"

4人はそれぞれが街の決められた地点で張り込み、
賞金首探しをしていた。
連絡手段は携帯だ。
※ちなみに、Aが壊れたと思っていた携帯はただの充電不足であった。

レオ) 同じくB地点、標的発見できず。
キル) C地点、標的あらわれず。
A) 俺も今のところ見当たらないぞ！

...やっぱ厳しいか？→←タイマンならまだしも、仲間が乱入してきてたら、ほぼ俺の命は無かったと思う。

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