彼は神の子悪魔の子 6章 (ページ4)

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いや、俺喋ってないんかーい！！てか、ヒソカ、お前話取りすぎな！！？ページ4

これから、目の前で繰り広げられるであろう圧倒的な勝利の予感を感じて、ただ楽しそうに笑っていた。
彼に先程の心配そうな面影はない。
そう、Aは今、ヒソカの勝利を確信したのだ。
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カストロは動揺していた。ヒソカの到底理解し難い芸当に、混乱していた。

カス) (ウソだ！！
こんな芸当が可能なのは念を使っているからだ。一体どんな能力を…)

ヒソカが1歩カストロに歩みよる。警戒してカストロは1歩下がる。

ヒソ) くっくっくどうした？怖いのかな。

ヒソカは笑いながらカストロに1歩1歩歩みよる。

ヒソ) タネが分からないから驚く…奇術の基本だ♣
キミの分身を作る力は素晴らしい♦だが、もうネタは分かった♠
そこからどんな攻撃がくるかも大方想像がつく♣それに対処する方法もね❤
…非常に残念だ♠キミは才能にあふれた使い手になる…そう思ったからこそ生かしておいたのに。

ヒソカの纏うオーラが段々と禍々しくなる。

ヒソ) 予知しよう。キミは踊り狂ってしぬ♠

カス) くっ、黙れ！！

カストロはヒソカに煽られ、分身と同時にヒソカに襲いかかる。
しかし、ヒソカは1体のみを凝視する。

カス) ！(な…なぜ本物(こっち)を…！？)

カストロ本人は思わず、後ろに下がる。

ヒソ) 分身ってのは「通常の自分」を思念力(イメージ)で再現するものだからきれいなんだよね。
戦いの最中にできた汚れまでは再現しきれない♦

ヒソカはカストロの分身の攻撃をよけながら呟く。

ヒソ) そんなことも知らなかったのか…♠

ヒソカがカストロ(本物)に目を向ける。
それと同時にカストロ本人もヒソカに襲いかかった。

カス) うわぁー！！

ヒソカの背後をとった、その瞬間、カストロの顎をめがけて重い一撃が降ってきた。
それは、ヒソカの切り離されていた左手だった。
カストロの体が大きく傾く。
同時に分身の姿が消えた。何とか、体勢を整えようとするカストロにヒソカが告げる。

ヒソ) ムリムリ、完璧に下顎ヒットさせたから。
しばらく自分の意志では動けない。
だから、次の攻撃を避けることもムリ。

その瞬間、カストロの体めがけて10数枚のトランプが飛んできた。

カス) (何？！一体どうやって攻撃を…！？
いや、そんな場合じゃない。分身を…！！) ！？

ヒソ) 分身を使ってトランプを防ぐことはムリ。
分身が出せないから。

カストロの体にトランプが何枚も突き刺さっていく。
ヒソカは続ける。