俺は結局何系だったんだ? ページ10
ヒソカは顔を離しその印を満足そうに見つめる。
初めて付けられたあの日から、それは3日おき程度の頻度で付けられるようになった。
A) …なぁ、ヒソカ。これ、付ける必要あるか?
無くても別にどこにも逃げないぜ?
ヒソ) そっちの方が見栄えがいいからね♪
…それより、今日は"発"を教えようか♣
キミの成長は素晴らしいよ♦
ボクに今までの修行の集大成を見せてくれ❤
Aの表情が花開いたように明るくなる。
A) やっと!発!!
喜ぶAを横目に、ヒソカは立ち上がり、キッチンに向かう。
ヒソ) 人が生まれつき持っているオーラの性質は6つに分けることが出来る♡
強化系、変化系、具現化系、放出系、操作系、特質系。それぞれ自分の性質にあった念能力が1番覚えやすいし使いやすい♣
ちなみにボクは変化系♦変化系はオーラの性質を変えることが出来る♠
A) へぇー。。なぁなぁ、じゃあ俺は?
俺は何系なんだよ?!
ヒソ) (強く人を惹きつける魅力と類まれなる戦闘センス、カリスマ性。単純なところもあるから…特質系、または強化系かな♣)…それを今から調べる♦
ヒソカは机に溢れんばかりの水が汲まれたグラスを置いた。Aが不思議そうに机に近づく。
A) …水?
ヒソ) うん♪これに、葉を☆
…これは水見式、と言ってね。ある流派で使われてるオーラの性質の選別方法だ❤
この方法なら、すぐにAが何系の念能力者なのか判断できる♣
さぁ、ここに、手を近づけて?
Aはヒソカに従い、グラスを両手で囲む。
ヒソ) その状態で練をしてみて?
A) "練"。
すると、葉が大きく動き始めた、と思ったらグラスが木っ端微塵に破裂した。
後に残ったのはグラスの破片と、変形した葉、そして
(( げ!? 虫?!
Aが声をあげてヒソカの後ろに隠れる。
ヒソ) (これは…蝶…?)
そこに残されていたのは黒い蝶の死骸だった。
_
A) 全く、散々な目にあった!!
グラスは割れるし、虫は出るし、水は無くなってるし、虫は出るし…
Aはブツブツと文句を言いながら飛び散ったグラスの破片を掃除する。
ヒソ) クク 意外だね♦Aは、虫がダメなのかい?
A) …うっ、そうなんだよ。あいつらだけは意思疎通出来ねぇし、よく分からんけど向かってくるし
食べてもほとんど肉ねぇから美味くないし、とにかく何するかわからないやつ程怖いもんは無いだろ!
Aが身震いをする。
A) …で?俺は結局何系だったんだ?
57人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時