俺腹減って死にそ! ページ17
返事のない部屋に入る。
心配を他所にAはすやすやと眠っていた。ヒソカは少し安堵して、ベッドに腰掛ける。
ぐっすりと眠るAに起きる気配はない。
ヒソカは引き寄せられるように、Aの寝顔を見つめた。
ヒソ) (…髪、元に戻ってる♧)
ヒソカはそっとAの顔に手を伸ばす。
規則正しい寝息を立てて眠るAの睫毛に触れてみる。それでも、Aは起きなかった。
ヒソ) (…今は絶もしてないのに起きないなんて。
よっぽど、昨日の試合が応えたのか。)
ヒソカは思い立ったように立ち上がり、Aの体を抱きあげて、自分の部屋に運んだ。
そして、Aをそっと自身のベッドに寝かせると、鍵をかける。
ヒソ) …邪魔が入るのは嫌だからね…♡
ヒソカは眠るAをじっと見つめる。
ヒソ) 君は、どこまでシたら起きるかな?
そう呟いて、Aの首筋をそっと撫でる。
自分の印が薄れているのを確認すると、首筋に顔をよせ、そっと舌を這わせ、少し強く吸い付いた。
ジュッ と音を立てて、赤い印がAの白い肌に映える。
A) っ…。
Aが少しだけ眉をひそめた。
その反応がヒソカの情欲をそそる。
ヒソ) …これでも起きないなんて悪い子だね❤
ヒソカは親指でAの唇をなぞりながら舌なめずりをする。そのまま顔を近づけ、とうとう触れそうになった所でAの目がカッと開かれた。
次いで大きなお腹の音。
A) んー!!腹が減った!!
そう叫びながらAは目の前のヒソカに気づいていないかのように勢いよく起き上がった。
A) …ん?ここは…あぁ、ヒソカ!いたのか!!
Aは何故か横で寝転がっているヒソカを見つけた。ヒソカは少し口元を気にしながら、返事をする。
ヒソ) …おはよう、A…♡
A) おはよう!!で、ものすごい腹が減ってるんだが今何時だ?!
ヒソ) 11時だよ♦
A) そーいや、俺、昨日の夜も何も食べてないぞ!!どうりで!ヒソカ、何か食べに行こう!
ヒソ) なら、準備しておいで♧
Aはいそいそとベッドを出て、洗面所に行く。
ヒソカは1人、ベッドの上で仰向けになって呟く。
ヒソ) ゾク(…柔らかかったな❤)
そして、先程Aと触れ合った唇にそっと触れる。
と、そこにAが顔を出す。
A) ヒソカ、何してんだ?早く行こーぜ!!俺腹減って死にそ!
ヒソ) …はいはい♦
ヒソカは少し呆れたように笑いながらAの後を追った。
(そりゃ毛細血管位切れるか。)→←お前が知ってるあいつもオレも同一人物だ。
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時