何をするんだ？ ページ37
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A) おぉ、ここが、、クロロの家か！
Aは最初、クロロの提案を断ったが、長や森の仲間が1度は外で暮らすべきだと言って聞かないので
渋々クロロについてきていた。
が、道のりを歩くにつれ、Aの好奇心は募り、ようやく家に着いた頃にはAの目は輝きに充ちていた。
A) 今日からここが、俺の家、か！！
そう言いながら家を見ているAをクロロは微笑しながら見ていた。
A) …？おい、クロロ？早く開けろよ！中がみたい！
クロ) ん、そうだな。
Aに言われてようやくクロロは我に返り鍵を開けた。
ｶﾞﾁｬ
そしてドアを開けてAの方に振り返り手を伸ばした。
クロ) ようこそ、我が家へ。
もったいぶったその言葉がこうも似合う男はそうそういないだろう。
それからあっという間に時は過ぎて行った。
クロロの家に来てからの生活はAにとって試練の連続だった。
まず殆ど人と暮らしていなかったAはまず、人の生活に慣れなければならなかった。
箸の持ち方から、シャワーの出し方、着替えや靴の着脱などなど。
クロロに度々指摘されながらも少しずつ覚えながら、Aはキルアと文通を楽しんだ。
そこから、イルミの居ない時を見計らってキルアの所へ遊びに行ったりもしていた。
そんなある日、またAがゾルディック家にお邪魔していた時の事だった。
キル) 俺さ、決めたんだ。近々、この家出る。
A) …！そうか、そろそろか。
いいと思うぞ！少しは外の世界を見るべきだと俺も友人たちに言われて森を追い出されたしな！
キルアは暗い表情で俯いている。
キル) …。
A) ？どうした？キルア。
キル) いや、それでさ。もし、Aが良ければでいいんだけど、ちょっと俺一人だと手こずりそうなんだよね…。
そう言ってキルアはチラリとAを見た。
A) …？
…あぁ！任せろ！日付を教えてくれれば手伝うさ。
なんたって、大切な友達の頼みなんだからな。
Aはそう言ってキルアを励ますように笑いかけた。キルアはその顔を見て少し安心したのか、強ばっていた体の力が抜けたように見えた。
キル) …サンキュ。
頼むぜ！A！
キルアはAと拳を突き合わせ、約束を交わした。
A) キルアは、この家を出てから何をするんだ？
Aはもしキルアが行くところがないんなら是非、クロロに合わせたいと思っていた。
しかし、キルアの答えはAの予想外のものだった。
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作者名：シロ | 作成日時：2019年11月3日 22時
