...え? ページ38
キル) あー、そーそー。Aも誘おうと思ってたんだよ。
そう言ってキルアはポケットから一枚のカードのようなものを取り出した。
キル) これ、"ハンター試験"。一緒に受けね?
A) "ハンター試験"?!
Aが驚くのには理由があった。ひとつは、その試験の難易度を読書の知識で得ていたからだ。
ハンター試験とは相当過酷な試練なのだ。
そしてもうひとつは、クロロにもつい先日試験を受けることを提案されたばかりだったのだ。
実にタイムリーである。
キル) お。その反応は、さすがにAでも知ってるのな。そーゆーの疎そうなのに。
A) な、失礼な!それくらい知っているし、俺はもう既に申し込んだ!
Aは咄嗟に意地を張って無意味な嘘をついてしまい、あとに引けなくなってしまった。
キル) …あ、そうなんだ。ちぇー。じゃあ俺も早く申し込もーっと!
A) (しまった。行く気はなかったのについ…。。
これはもう、あとに引けなくなっちまった…)
_____
Aは家に帰るとすぐに申し込みをしなければならなくなったので仕方なく、クロロを探した。
ハンター試験申し込みには保護者などの指紋も必要なのだ。
しかし、クロロは置き手紙を残して長期の仕事に出てしまったようだった。
A) …まじか
一人ぼっちの部屋でAの声だけが静かに響いた。
A) 確か、この申し込み期限はもうすぐだったな…。。誰か、他の暇な人間…。。
そして、頼みやすいやつ…
あ。
Aは1人、候補を思いつき、森に向かった。
____
A) 長ー!長はいるかー?!
Aは一週間ぶり位に森に帰ってきた。
Aの声に釣られて森の住民、そして、長がでてきた。
長) A…。お前、もう耐えられなくて逃げてきたのか?
A) ちっがうわ!今日は別の用事があったんだよ!まぁ、確かにお前らにも会いに来たけど、さ。
長) ほう、別の用事とな。
A) 最近、あいつ、ここに来てないか?!
長は少し考えて、
長) そろそろ、来る頃じゃないか?
そう言って森の入口に目を向ける。
A) …?
Aも釣られてそちらを見るとそこには、ヒソカが立っていた。
ヒソカはこちらに気づき、少し驚いてからスタスタと歩いてくる。
A) 凄いな、長!なぜ分かったんだ?!
あまりのタイミングの良さにAは少し興奮気味に長に問いかける。
長) あやつは、ほぼ毎日のようにお前に会いに来ているぞ…?
A) …え?
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作者名:シロ | 作成日時:2019年11月3日 22時