人の話をさえぎらないと生きていけない一家なのか？ ページ24
A) 何で外に…っておい！
ゼノはまるで質問は受け付けないと言うかのように素早くその場をあとにした。
A) (…とりあえず、キルアを呼びに行くか。)
そう思い廊下に出たが、Aは、肝心のキルアの部屋を訪れたことがないことに今になって気づいた。
A) (まぁ、何とかなるだろ。多分)
＿
A) うーん、これはもしかして迷ったか…？
自分の方向音痴の程度を見誤っていたAは案の定屋敷を彷徨っていた。
？) あの、どうしたんですか？
A) ？！(いつの間にここに？)
…誰だお前。
？) …僕はカルトと言います。
Aさんとは今日の朝もお会いしたと思いますが。
Aは確かに同じ食卓についていたというのにその子供を知らなかった。
Aはそもそも、道と同様に人の名前などを覚えるのも得意ではなかったのだ。
A) そうだったか？
カル) …。どこに行くのですか？迷子になってしまっているご様子ですが。
Aは、おそらく自分より年下であろうカルトに華麗に話を元に戻されて少し戸惑った。
A) え、あぁ、キルアの所へ行くんだ！
案内は必要ない。俺は迷子になんてならないからな！
そういいAが自信ありげに踏み出そうとした一歩は予想通りキルアの部屋とは反対方向だった。
カル) (何なんだ、この人。兄さんは一体この人の何が良いんだろう。)
…。あ、そっちじゃないですよ。
A) な、もっと早くいえよ！
カルトはしばらくAの様子を観察してから間違いを指摘した。
Aは急いで駆け戻ってきた。
カル) どうしますか？案内いります？
A) …。いる。。
Aはこのままでは一生着かないと気づいたのか渋々折れた。
＿
カル) ここです。
カルトに案内されて5分も経たずA達はキルアの部屋に到着した。
A) なんだ、俺の読みも案外外れていなかっt((カル) 僕が止めていなかったら反対方向に歩き続けていましたよ。
…。。
年下に図星を言われて心無しか落ち込んでいるAを他所にカルトは部屋のドアを叩いた。
カル) 兄さん。お友達です。
キル) は？友達？
ドアの向こうからキルアの素っ頓狂な声が聞こえて勢いよくドアが開かれた。
ﾊﾞﾝｯ!
ﾋｭｯ
A) ドアはもっとゆっくり開けろ！当たったらどうする気d((キル) 友達って何だよ。
なぁ、お前らは人の話を遮らないと生きていけない一家なのか？
カル) 今日からこの人は兄さんのお友達らしいです。
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作者名：シロ | 作成日時：2019年11月3日 22時
