外…？ ページ23
＿＿＿
キル) …ｽｰｽｰ
ﾊﾞﾝ!
A) キルア！
朝だぞ！いつまで寝てる、起きろ！
先程までの静かな部屋が一変して、キルアの幸せな睡眠時間はAによってぶち壊されてしまった。
キル) …だぁから！もっと静かに入って来いって言ってんだろーが！！
A) でも、こうでもしないとお前は起きねぇだろ！
キル) 流石にうるさすぎんだよ！バカ！
そう言いながらもキルアは確かに一瞬にして目が覚めていた。
キルアが起きたのを確認するとAは先に食卓に向かった。
その姿を見送りながらキルアはAがゼノの提案を受けいれ、この家に住むようになった頃のことを思い出していた。
キル) (今日でちょうど10ヶ月、か？)
＿＿＿＿＿
遡ること10ヶ月
ゼノの口車にまんまと乗せられたAは1度逃げてきた屋敷にまた戻ってきていた。
否、Aは食べ物に釣られて戻ってきたのだった。
そこにイルミが現れる。
イル) あ、帰ってきた。やっぱり俺の(( いや、俺はキルアの友達として戻ってきたんだ！1年間よろしくな！
…キルの？
そうだ、と言いながらAは屋敷に入っていく。
イル) …じいちゃん、どうゆう事？
ゼノ) まぁ、そういう事じゃ。
＿＿＿
次の日、Aは背中に違和感を感じて目を覚ました。
A) ？？？？
起き上がろうとしたが上体が上がらない。
Aは確かに昨日、一人部屋を使わせてもらえるようになり、喜んで床についたはずだった。
しかし、今、自身の動きが何者かに妨害されている。
Aは薄々その理由に勘づいていた。
イル) おはよう、A。
勘違いであって欲しかった。
A) 何で俺の部屋にお前がいるんだ！！
イル) 朝から元気だね。
A) 人の話聞いてんのか？！
イル) そこにお前がいたから。嫁と一緒に寝るのは当たり前でしょ？
A) だから、俺はお前の嫁じゃなくてキルアの友達なんだよ！
てか、まず、離れろ！
イル) えー
A) えーじゃねぇぇぇぇぇ！
ゾルディック家の屋敷には、またAの声が響いていた。
＿＿
Aは朝食をたらふく食べてご機嫌で部屋に戻ろうとしていた。
ｶﾞｼｯ
ゼノ) A、どこに行く。まさか、部屋に帰ろうとしているのではなかろうな？
ｷﾞｸｯ
A) …そ、そんなわけないだろう！
さぁ、俺は、何をすればいいんだ？
ゼノ) そうだな、お前さんはキルアを呼んできてくれ。ワシは先に外に行っているぞ。
A) 外…？
人の話をさえぎらないと生きていけない一家なのか？→←1年だけだ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シロ | 作成日時：2019年11月3日 22時
