わるい。。 ページ40
____
ハンター試験三日前
A) クロロ!俺、出かける。
鍵はしっかり閉めろよ!
Aは朝早くから出かけようとしていた。
クロロはやっとAも人の生活に慣れてきたなぁ。と何やら感慨深さを感じていた。
クロ) あぁ。気をつけてな。
A) ん。行ってきます!
A) (さて、手紙の内容的に急いでいかないとな。)
Aは目的地に向かって走り出した。
____
A) お、着いたか。
Aがバスに揺られてウトウトしているとどうやら目的地に到着したようだ。
Aは大きな屋敷を見上げている観光客の間を縫って、門に手をかけた。
A) …よし!
Aは大きく息を吐いて力の限り門を押した。
A) クソ、まだ3までしか開かないぞ!
なんなんだこの門は!俺がそんなに非力だとでも?!
Aは驚き口を開けている観光客を他所に、1人で怒りながらゾルディック家敷地内に足を踏み入れていった。
____
A) ミケー!
Aがそう叫ぶと大きな足音が森からA目掛けて近寄ってきた。
そして、そこに現れたのは考えつかないほど大きな番犬だった。
A) ミケー♡
Aは無類の動物好きのためその番犬をひとしきり愛でてから目的遂行に向けて動き出した。
A) ええと、まず、独房で修行中のキルアを自由にする、か。ふむ。
Aは自身のポケットから先日届いたキルアからの手紙を手に任務の確認を始めた。
A) …よし、いざ屋敷へ!
____
A) お邪魔しまー、あ。
(そう言えば、今日の俺の侵入は内密だったな。)
Aは頭はいいが馬鹿だった。
しかし、楽観的な性格でもあったので、そのまま任務遂行に取り組んだ。
A) …(誰も見張りはいないな)
Aは気配を消し、キルアがいるであろう部屋の周りを確認して、入室した。
A) よう。キルア。
両手で吊るされているキルアに向かってAは明るく話しかけた。
すると、キルアは俯いていた顔を上げ、Aを認識して顔をほころばせた。
キル) ったく、おせぇぞ!
手錠を壊してもらったキルアは手をプラプラさせながらモタモタしていたであろうAに悪態をつく。
Aは見透かされている気がして少し焦った。
A) …あ、あぁ、わるい。。
キルアは本気で謝罪するAを見て吹き出した。
キル) ップ ハハハ
そんなガチで謝んなくていいって笑
それよりも、来てくれてサンキュな。
130人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シロ | 作成日時:2019年11月3日 22時