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理由は知らないが散々な八つ当たりにあった翌日の昼休み。
教室で栖原君がふらふら〜っと私の方に寄ってきた。
「由木、ありがとな。気持ち伝えられたわ」
「えっ！……じ、じゃあ2人は……」
思わず高くなった声を慌てて下げて、こそっと聞いたら栖原君は一瞬苦笑いで「いや、フラれた」と答えた。しかしすぐ清々しい顔になると、こちらが何かを言う前に続ける。
「いーんだ。卒業までまだまだ時間あるし。夏休み、由木も一緒に遊びに行こうぜ、不破と江波誘って」
何その気まずい謎メンツ。
お願いだから断ってくれよという気持ちでこっそり大成に視線を送ったら、彼は頬杖を付いてこちらを観察していた。口角が微妙に上がっているところを見るに、楽しんでいるね。
「…………………………考えておく」
受験生ですし、一応。
とかのらりくらり断ればいいや、本当に企画されたら。
用が済んだら栖原君は大成の方に戻っていって、チラリと美里を見れば 心なしか昨日より吹っ切れた顔をしている気がする。栖原君の話があったからそう感じるだけかな…昨日の相楽の言葉が気がかりだったけど、今んとこ悪いようにはなっていないみたい。
「よかった、」
「何が？」
誰にも聞かせるつもりのなかった呟きは、すぐ隣で分厚めの本を読む星崎君には聞こえていたらしい。パッと黒目がちの目がこちらを向く。
「……えっと、内々の話ですので」
「え、あ、俺そういうの大得意、聞かせて」
「いやです」
星崎君が隣の席である事を、こんなに不便に思う日が来ると思わなかった。何となく不思議な雰囲気を持つ彼は、昨日からやたらと絡んでくる。
「俺、由木さんの人間関係にちょっと興味があって」
「は？」
「色々知ってるんだよねー、たまたま見ちゃったっていうか」
「……何言ってんの」
本当何言ってんの。この人。
含みを持たせた笑い方でこっち見るのやめてほしいです。星崎君のお友達……藤原君とか。ちょっと彼様子が変なので回収してください。
「おいどうした由木、すげー渋い顔になってんぞ」
「……、ああ。蓬田君タイミング完璧だ、ありがとう」
「あァ？」
ちょうど良く教室に戻ってきた蓬田君が、星崎君を見て顔を顰める私にびっくりしたようだ。一緒にいた遠山君も扇子をパタパタさせながら「ほんとだ」と呟いた。
幸いなことにそこで意識が削がれたらしい。
星崎君はその後パッタリと、私に絡んでくることは無くなった。
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続く (更新停止中)
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はる(プロフ) - 最高の教師のおはなしの中で1番大好きな作品です‼︎更新楽しみに待っております！ (9月25日 23時) (
レス) @page35 id: 7da6aef1f9 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - にゃん🎶さん» はじめまして！わー、ご評価いただきありがとうございます☺️少しずつ更新していきますので、よろしくお願いします。 (9月18日 18時) (レス) @page29 id: 8ca703a50c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん🎶 - はじめまして；_；いままで見た最高の教師のおはなしの中でいちばんすきです‼️更新たのしみにしてます（；_；） (9月18日 2時) (レス) @page28 id: 03dfc497b2 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - み る くさん» はじめまして。ありがとうございます！なかなか進展もなくゆるゆる更新しておりますが、これからもお付き合いいただければうれしいです☺️ (9月15日 17時) (レス) id: 82159e5068 (このIDを非表示/違反報告)
み る く(プロフ) - 初めまして🐰🎀いつも白さまの素敵な小説を更新される度にどきどきしながら拝見させて頂いてます...❕これからも無理のない程度に更新応援してます😳🌟 (9月14日 21時) (レス) @page21 id: dc67b13429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年9月10日 2時
