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＊
飯を食った後すぐに部屋に引っ込んだA。
リュウヘイが風呂に入るよう声をかけに行ったら、机に向かって集中した様子で「後で」と言われたんだとか。
「ミヅキちゃん大丈夫かな……」
「心配すんな。明日には普通になるよ」
「……シュントはなんでそんな余裕なの？」
寝る前のリュウヘイに聞かれて、ふと視線をスマホに落とす。
余裕なんてねーよ。
今だってこうやって、根拠のない、ただ俺の勘が言うモノを待って、内心落ち着かない気持ちを必死に抑えている。
「わかんね」
「…………」
「わかんなくても、みづには俺がいる」
「…………」
「そんだけ」
突然沈黙を貫くリュウヘイに、徐々に恥ずかしい気持ちが生まれてくる。
やべー引かれたか？
隣のベッドを見たら、さっきまでの不安げな様子が嘘のようにニッコリ笑うリュウヘイ。
「、んだよ」
「尊い」
「ふざけてんのか」
相変わらず、こいつが俺らに向ける視線は妙だ。
最終審査の頃にピークに達して 共同生活が始まってからはなんとなく落ち着いてたけど、「くぼりや尊い」って俺らの動画を見ながら呟いてる事、ソウタくんから聞いて知ってんだからな。
「寝たら？」
「シュントは寝ないの？」
「うん、……寝るよ」
とか、思ってもない返事。
リュウヘイが寝てた方が都合がいいって、そんなこと考えてると知ったらいよいよ気持ち悪がられそうだ。
ふと、手元でスマホが光る。
ドキリとして再び落ちる視線。
ディスプレイに映る、Aの名前。
俺の勘 大正解のメッセージ。
(…………来た)
ベッドに沈んでいた腰を上げて立ち上がる。
突然のことに、リュウヘイが目を見開く。
「え、……なに？」
「悪いけど先寝てて」
「…………ミヅキちゃんから連絡きたの？」
「リュウヘイ」
なんだか自分まで立ち上がりそうなリュウヘイを、名前を呼んで静止する。
「頼むよ」
1人で行かせて欲しい。
頼むから。
ごめんだけどまだ、弱ってるあいつを誰にも見せたくない。
俺の視線に当てられて、ふっとリュウヘイの身体の力が抜ける。
「…………不細工とか言っちゃダメだよ」
「思ったことねーよ」
「思ってもないこと言うのってもっと良くないわ」
「反省してる」
反省してても、どうせシュントはまたやるよ。
と憎らしく笑う顔。
くっそ、あんま否定できないのが悔しい。
「じゃあ、ミヅキちゃんをよろしく」
そう言ってリュウヘイはベッドに体を横たえて、掛け布団を肩の上まで引き上げた。
ありがとうな。
わがままな年上でごめんな。
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befirst(プロフ) - あらしのよるに大好きすぎてなんっっかいも読み返しています！！ (11月27日 20時) (
レス) id: 73aa1688da (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - masayo_8さん» 書き手の私、超無意識に寿司桶空っぽにしておりました！たしかに、変わらず食欲旺盛で可愛い笑 おばあちゃんもおばさんも、きっとママから旦那がどんな人なのかは聞いていなかったんですよね…まさに神(読み手)のみぞ知る事実なのです、悔しいことに。 (5月17日 22時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
masayo_8(プロフ) - なかなかの内容なのに、きっちり寿司桶を空っぽにするモンさんを、愛してやまないっ(◕દ◕)そういえば、おばあちゃんも、おばさんも、生きてるとは言ってなかったなぁと、解説を見て思いました！天才っ！！ (5月17日 15時) (レス) @page50 id: be11c96dd8 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - まおさん» まおさんありがとうございます♡登場人物の気持ちが大きくなればなるほど、描写を書いては消して……この人こんなこと言わんよな、もっとらしい言葉はないかなと考えながら書いているので、そう言ってもらえて嬉しいです。 (5月16日 11時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - とんトンさん» ネタバレ私は大歓迎ですよー♡笑 わー、見てくれてるって嬉しくなりますしね！リルアワとのリンクも楽しんでいただければ！ (5月16日 11時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年4月7日 23時
