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ソウタくんが弱いのか、ショウタくんが強いのか
未成年の私には正直よく分からない。
DVDを見初めて1時間ちょっと過ぎた頃、ショウタくんの“ペース”ってやつに合わせていたソウタくんが、真っ赤なヘロヘロ顔で“Brunoがいかに神がかっているか”を熱く語っている。
「同じ事を3回言い始めたらだいぶキテるんだよ」
「じゃあもうだめだね、ソウタくんお終いやん」
「誰がおしまいだ！お前も飲め、ミヅキ！」
「ええ〜……」
自分が口を付けていたコップを、グイッと私に差し出す。こちらが拒否するより先にショウタくんが「こらこら、だーめ」とソウタくんの手ごと包んで引き留めた。
「あと2年待ちなさい」
「っ、おせー、俺は早くミヅキと酒が飲みてぇ！」
「ははっ！そん時はお酒の飲み方教えてなぁ？」
「ソウタに教わるのだけはやめとこう。ミヅキには社長がいるから」
「んんーっ、でもショウタくんにも教えて欲しいな？」
「……はいはい。君が飲めるクチだったらね」
「あれ？照れてる？」
マナトくんの鋭い指摘に「どうかなー」とグラスを仰ぐショウタくん。元々お酒でほんのり頬が赤いから、照れているのかどうかはよく分かんない。
ショウタくんって、優しくて心が大きいから つい踏み込んで甘えたくなる。そういう、私みたいな女は多いと思う。
だから、こんな事で一々照れたりしなそうだ。
どう返すべきか 困りはするかもだけど。
「……ご機嫌だね、」
「んふふ」
ショウタくんの身体に寄りかかってニコニコしていた私に、マナトくんがそう声をかけてきた。
もちろん酔っているわけじゃあないけれど、そこにゆったりとある柔らかな存在が安心して、フワフワした気分だった。
「いつもはこんなんじゃないの？」
「ミヅキから寄ってくる事は少ないんじゃない？」
「……確かに。合宿んときはミヅキがこんなに甘えただなんて知らなかったな」
そう言って私の顔を覗き込んでくるから、距離がすごく近い。普通の人なら“おっ”っとなる距離なのに、ショウタくんは全然そんな感じがしなくて「ショウタくんは特別〜」って言ったら、彼はまた困ったように笑った。
「……あーあ、この子。口の利き方を躾けたほうがいいわ」
「えっ？」
「破壊力を全く分かっていない様子」
「うんうん」
マジわかる。とでも言いたげな表情で、マナトくんはショウタくんに頷いた。
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befirst(プロフ) - あらしのよるに大好きすぎてなんっっかいも読み返しています！！ (11月27日 20時) (
レス) id: 73aa1688da (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - masayo_8さん» 書き手の私、超無意識に寿司桶空っぽにしておりました！たしかに、変わらず食欲旺盛で可愛い笑 おばあちゃんもおばさんも、きっとママから旦那がどんな人なのかは聞いていなかったんですよね…まさに神(読み手)のみぞ知る事実なのです、悔しいことに。 (5月17日 22時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
masayo_8(プロフ) - なかなかの内容なのに、きっちり寿司桶を空っぽにするモンさんを、愛してやまないっ(◕દ◕)そういえば、おばあちゃんも、おばさんも、生きてるとは言ってなかったなぁと、解説を見て思いました！天才っ！！ (5月17日 15時) (レス) @page50 id: be11c96dd8 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - まおさん» まおさんありがとうございます♡登場人物の気持ちが大きくなればなるほど、描写を書いては消して……この人こんなこと言わんよな、もっとらしい言葉はないかなと考えながら書いているので、そう言ってもらえて嬉しいです。 (5月16日 11時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - とんトンさん» ネタバレ私は大歓迎ですよー♡笑 わー、見てくれてるって嬉しくなりますしね！リルアワとのリンクも楽しんでいただければ！ (5月16日 11時) (レス) id: 2167f4606f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年4月7日 23時
