新たな救い求めて【朝比奈まふゆ】【天馬司】

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──フェニックスワンダーランド──

司「皆様、ご来場ありがとうございます。私たち、ワンダーランズ・ショウタイムは、皆様の笑顔のためにショウを行います。皆様に素敵なショウをお届けします！」

舞台の上で観客にむけて、司──リーダーだろうか──が仰々しくお辞儀をしている。


瑞希「あ、始まる始まる！」

楽しそうな瑞希とその隣で結構ハイになっている絵名。


まふゆ「……」


瑞希「今日のショウの題名は……『小さな森の家』か。どんなのかな」

と、言いながら、瑞希は配られたしおり的なものをパラパラとみる。


いきなり、音を立てて、ステージの幕が降り、曲がなり始めた。
まふゆも聞いた事がある曲だ。

そして、幕が上がるとそこには、森の背景で歌う寧々。


寧々『♫──♫──♫…』

瑞希「わぁ……とっても上手……」


そこに、横からお父さんの格好をした類が入ってきた。


類『またこんな所で歌ってるのか、マリア。早く家に帰って、母さんの手伝いをしろ。全く…』

苦々しくいうと、舞台から消えた。



寧々『はい…』



舞台は暗転する。

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