(刀剣乱舞)無職ですが、何か？4(え？モテ期のゲシュタルト崩壊？) (ページ24)

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神聖化は押し付けであるページ24

人の体を得た時に出来ることはずっと増えた。今までは刀であり、人に使われる事が当たり前で自ら考えたり行動したりする事こそ雑念だと思われていた。しかし人として生活をする以上、感情があり生きていて、脈々とこの身には血が流れ温かい今、それこそ刀として生活することの方が難しく可笑しな事だろう

屋敷に戻ってから山姥切は一人考えていた
山姥「…はぁ…」
一期に野次られたせいもあり、あれから悶々と考え込んでしまい屋敷に戻るまでの帰路、心ここにあらずとなってしまった事はAに申し訳ないと思う。しかしAの方を見れば、ふとした瞬間に想像が膨らみ顔を合わせることすら憚られた
山姥「しかし…俺も…今ではこうして…」
付喪神とは言えど今では只人と変わらない。多分こういったことへの割り切りが鶴丸や三日月は早かったのだろう

しかし…屋敷に帰るまでの間にこんなことがあったのだが…以下回想である
『まんばちゃんぐったりしてるね？大丈夫？』
山姥『あぁ…大丈夫だ、少しはしゃぎ過ぎたのかもしれないな』
一期『色んなものがありましたな…まだ全部細かく見てはいませんがどれも便利でしたしね』
『ふふ、そうよね。未知との遭遇みたいなものだものね』
山姥『あ、あぁ…』
一期『これから届くテレビに、皆の反応が楽しみです。きっと目を輝かせるでしょう』
山姥『そうだな、炬燵というのもずっと入っていたら寝てしまいそうだ』
『あ！そう言えば…まんばちゃん、さっきからかわれてたよね』
山姥『っ？！(ギクッ』
一期『つい、山姥切殿の反応が面白かったもので』
『まんばちゃんは真っ白で純粋なんだから悪ノリとか駄目だよね！！』
山姥『…ん…？』
一期『ゴホッ！…はは、A殿…それは…』
『一期さんも色々知ってても言っちゃ駄目だからね！まぁでも意外だったけど…』
山姥『…おい…？』
一期『まぁ、知識としては…ですから。解りました、山姥切殿をからかったりはしませんよ…えぇ…純粋ですからね』
『そうそう！まんばちゃんは純粋！』
山姥『………』

ツッコミが不在だ。Aは完璧に俺は性のせの字も知らないと思っている←いや、そう思われていたおかげで今までAとなんの隔たりも感じずにつかず離れず居られた訳だが…。そんな居心地の良かった関係でも、完全に満足していた訳ではない。最近は更に密にとの気持ちが増している程だ
山姥「…はぁ…」
まずはAの認識をどうにかする為に鶴丸達くらいの行動力が必要だと頭を抱えた