(刀剣乱舞)無職ですが、何か？4(え？モテ期のゲシュタルト崩壊？) (ページ2)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:37,413 hit

ドキリと胸が鳴り出したページ2

「…っ」
ビクリと指が震えた
山姥「有難う、確かに甘いな。それに瑞々しい」
そう言う山姥切は次に林檎を剥き始めた、しかしその様子に特に変化は見られない
「…え、えっと」
自分だけが慌てているのが可笑しくて、気を引き締めるようにしながら
「明後日辺りに前来てくれた人と同じ担当者の人が来てくれるんだよね？」
一応相談があったということで訪問があるらしい、こちらとしてもお礼を言いたかったのでちょうど良かった
山姥「そうだ、…あぁそれとこんのすけだが何らかの術で寝かされていただけで怪我も病も無いらしい。今はまだ弱っていて政府預かりになっているがその担当者が連れて帰ってくるそうだ」
「…こんちゃん、良かった…」
ほっと息をつく
山姥「流石に手を出すのは憚られたのだろうな」
林檎をウサギの形にすると皿に並べていく、可愛らしくて食べるのが勿体ないと躊躇っていると
一期「失礼します…今、宜しいですか？」
部屋に入ってきたのは一期で
山姥「大丈夫だ、俺はそろそろ鍛錬に戻る」
一期「後でお手合わせ宜しくお願いします」
山姥「あぁ、鍛錬場で待っている」
「まんばちゃん、無理しないでね。怪我したらすぐに手当しないとだめだよ?」
山姥「…勿論だ、Aに心配をかけさせたくないからな」
そう目を細め笑う山姥切は幸せそうに応え部屋を出た
「…」
あれは…誰なのだろうか←前の照れ屋で純朴なまんばちゃんは知らない間に王子様みたいにキラッキラになってる。いや、それが悪いわけじゃない…寧ろ自分に自信を持てることは良いことだ。でもそうなると今度は私が素面で照れる
一期「A殿、随分驚かれてますね」
クスクスと笑う一期は貴公子然としている、けれどもともとこうだと解っているので問題ないのだ
「う、うん…まんばちゃん…別人みたい…」
一期「ふふ、あの方は…A殿に関わることにおいては前々からあぁでしたよ」
「えぇ？！」
一期「とても真っ直ぐに、A殿を見つめておられますから」
「…そ、そうなんだ…」
気恥ずかしさに照れてしまう
一期「…私も、憧れてしまう程にひたむきで…それに感化されてしまいました」
そういう一期との距離がいつの間にか近い、片手で手をそっと取られて、片手で髪を優しく梳かれて
「い、一期さーー」
一期「私も、A殿が大切で…愛おしい、この気持ちがもっとはっきりとしたものになるように、私も側に置いていただきたいのです。私にもA殿を護らせてください」
そう熱っぽく囁かれた