第１話 雪原の皇子とまさかの出会い ページ3
「えっと、元上城中生は職員室前集合。.……だったよな」
黒輝A、中学二年、サッカー一筋の女子生徒。
前通っていた学校、上城中学校は生徒人数４０人にも満たない小さな学校だった。
つまり１学年１０人ちょっと程度という少ない人数プラス、
サッカー部はまともに人数もそろわない、という中で学校生活をおくっていた。
だけど、いじめとか嫌がらせとかは一切無く、
先生と生徒がすごく仲がいいという最高の状態だったから、楽しく学校生活をおくっていた。
……しかし、学校も既にもろく地震等がきたらかなり危ないとの事で学校をつぶすことが決まって、２学期からこっち(白恋)にくることになっていた。
けれど、学校の下の地盤がかなりやわく、あたしたち生徒や教師が地震が来た場合の生存確立がものすごく低かったらしく、急遽１学期の後半(６月半ば)に白恋中に編入することになった。
それが今日というわけだ。
しかも全員が全員白恋に来るという訳ではなく、半分ぐらいの生徒は別の学校だ。
名前がややこしくて忘れたけれど。
ちなみに家の区域で分けたらしい。
それは良い。しかし、それでは今までの生活はかなり危なかったということだ。
それを思うだけで鳥肌が立つ。
調査するのはぜひともだが、もっと早くにしてほしかった。
何が楽しい学園生活だ！命がけだったんじゃないか。
「職員室ってこっちだったよな」
口ずさみ階段を上がる。
一回、白恋に来たことがあった。
学校が休みだったとき、学校案内で一度来てほしいといわれたため、編入組で来たことがあるのだ。
だからバッチリ……。
「あれ？」
ない、そこにあったのは職員室ではなくＣＰ(コンピューター)ルーム。
忘れてた、あたし、極度の方向音痴だ。
園から白恋に来れただけでも奇跡だったのだ。
今までが逆にスムーズすぎて自分が方向音痴だって事すら忘れてた。
「もうヤダ……」
泣きたい。本気で泣きたい。
まだまだ時間はあるけど、編入早々迷子で遅刻とかカッコ悪すぎるだろ……。
「……やっべ」
そうつぶやいたときだった。
「誰か探しているのかい？」
後ろから声をかけてきたのは、自分より１０個ぐらいであろう年上の男の人だった――。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アス(プロフ) - 面白かったです！更新頑張って下さい！ (2016年3月15日 16時) (
レス) id: 373a0d5d7e (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - ナイトさん» 男勝り主大好きなんですよ。応援、ありがとうございます。 (2014年3月30日 11時) (レス) id: 7bd27d5758 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト - 主人公さんの男まさりのところがカッコイイ です！白恋の日常が楽しみで仕方がないです！これからも頑張って下さい！ (2014年3月27日 18時) (レス) id: b38d9252c9 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - あおのあさん» サンキュー！コメ嬉しいよ (2013年11月24日 11時) (レス) id: 0dc4a9fb00 (このIDを非表示/違反報告)
あおのあ(プロフ) - 新作おめでとう!! (2013年11月24日 1時) (レス) id: 9f84e644c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鋼夜 | 作成日時：2013年11月23日 22時
