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あの時と今 4/5修正 ページ16

あの時、伊黒さんが言っていた言葉。


「あと一歩で柱」


先に言われてしまったとお館様は笑った。



炭治郎が連れて行かれた後。


『嘘ですよね…?』

「お前、お館様がそんな地味な嘘を付くと?」

『いや、うーん…つかない…?』

「Aさんアホなことを言わないで下さい。」

『でも、だって、』


否定するために低めにあげた両手を、後藤がこちょこちょした。


『うふ、くすぐった』

「棒読みやめろよ。」

『え、なんでこちょこちょしたの?』

「Aさん、階級を示せ、ですよ?」


頭にはてなが浮かぶ。


『か、階級を示せ。』


いつかの日のように手に力を入れる。



「天」





黒い、黒い文字で浮かんだ文字。

天。これって…


『天柱、ですか?』

「そういう事だよ。」

『でも、私なんかが…』

「A。」


凛とした声。


「ここにいる者はAが柱になる事に同意している。それでも断るのかな?」


そんな事を言われたら、


『…藤堂A、天柱になります。』



受けるしかないだろう。







「…お前が藤堂Aか。」


寝てしまったらしい。

喉元に当てられた恐ろしく冷たい手に飛び起きた。

腹の底まで響く声。


『誰…?!』


腰周りに付けた刀に手をかけた。

はずだった。


「…つまらない反応だな。」


男の手元にある刀は私の物だった。

スラリと抜いて、白く光る刀身を私に見せつける。

帽子の下から覗く紅い目。


『っ!』


小刀で応戦をするも、


「それもつまらない。」


止められた。

腰の当たりに立つ鬼…なのだろうか。

距離を詰め、拳で応戦する。

軽くいなされて、すかさず頸を蹴った。


「…それは面白いな。」


結構な力で蹴ったはずなのに、すぐ顔を上げる。


『紅い、目の、』

「…鬼舞辻無惨だ。」





猫目の男…鬼舞辻無惨が、月光の元で笑った。

月光の元 4/6修正→←邂逅 4/5修正



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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 竈門禰豆子   
作品ジャンル:アニメ
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ayjsnnsnns - ならせていただきます。ぐらい言いそうだと思ったんですけど、なんでですか? (4月5日 18時) (レス) @page16 id: ec31c901d5 (このIDを非表示/違反報告)
ayjsnnsnns - 天柱になりますってセリフなんですけれど,物足りない感じです (4月5日 18時) (レス) @page16 id: ec31c901d5 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (11月8日 11時) (レス) @page2 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
見切り(プロフ) - 紅蓮さん» ありがとうございます。長いことどう展開させようか迷っていましたが、やっと書き始められます。 (2023年2月25日 17時) (レス) @page26 id: 90784a4711 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 凄く面白かったです!炭治郎たちと仲直り?的な関係になってほっとしました。これからも頑張ってください。応援してます!! (2023年1月7日 12時) (レス) @page34 id: 6491a72cae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:泣き笑い | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年5月6日 14時

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