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「面倒臭いのに捕まってもうた…」
「何でやねん！
…ははーん、分かったぞ。こいつあれやな。
帰還したトントンに着いてきとるってことは、お前、戦争孤児拾ってきたんやろ。
あかんで、そういうんは二回三回と続くからな」
「ちゃうわ！あーもう、どこから説明したら…」
「ご主人、この人はご主人の仲間ですか？」
小さい子供からご主人と呼ばれているトントンを、コネシマが見逃すはずもなく。
「トントン、童貞やからって未成年はあかんやろ…」
そういう趣味ってのは黙っといたるな、ととてもいい笑顔で立ち去ろうとしたコネシマの襟首をわしっと掴んで引き止める。
トントンはこの間違いを訂正するまでは逃す気などさらさら無い。
「話は最後まで聞け。
俄には信じがたいことやけどな、俺が戦地で拾った刀が人になってん。
それがこいつ、Aや」
「トントン…仕事の過ぎでとうとう頭イカレたか…」
「イカレてへんわ！そもそも仕事増やしとるんはお前らのせいやろ！」
不名誉なまま終わらせまいと、事細かに説明すると半信半疑ではあるがコネシマは納得してくれた。
「ま、敵にしろ味方にしろ俺らに損がないなら何でもええわ」
「シッマのそういうとこほんま心無いな」
「俺はコネシマや。よろしくな」
「無視すなぁ！」
なんとかコネシマへの説明も終わり、すっかり忘れていたひとらん探しを再開すべく、コネシマと別れた。
自室にいないとなると、次は動物小屋だろうかと当たりをつけて足を進める。
あっちこっちと歩き回っているが、Aは文句の一つも言わなかった。
「A、疲れたら言うんやで」
「大丈夫です！」
「…それならええんやけど」
どうも見た目が子供なせいか、扱いに困ってしまう。
気付けば頭を撫でようと伸ばしてしまう手を、意識的に引っ込めた。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
