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そしてとうとう訪れてしまったこの日。
室内訓練場に集められたのは、Aに対して少なからず不満を抱いていた一般兵、100余名。
それを正面に、A。
見届けるため、中二階の見学エリアにはトントンと、面白そうだからとコネシマ、ゾム、鬱が居合わせている。
もちろん、発案者であるグルッペンも然り。
「どっちが勝つと思う？」
「俺はAに1000」
「俺もー」
「ほな僕は2000やな…って、賭けになってへんやないかーい」
「ワイの懐刀で賭け事せんといてもらえますぅ！？」
「まぁまぁ、トン氏。
成立しない賭け事は賭け事やない」
それよりも楽しみだゾ！と早くもぐるっぺんくん(5)が顔を見せ始めている様子に、トントンはそれはそれは大きな溜息を吐いた。
こうなった彼はもう止められないことを、トントンは嫌というほどよく知っている。
訓練場内のスピーカーに繋がるマイクを手にして、トントンは最終確認を行った。
「あー、さっきも言うた通りゴム製の武器であれば何使ってもええよ。
終了はどちらかが倒れるまで。
遺恨なんてもん残さんよう、どっちも全力でやりや」
トントンの、始めという言葉を皮切りに、ゴム製の短刀を一振りだけ携えたAに向かって、何人もの屈強な男たちが一斉に襲いかかる。
男たちが手にしている武器は様々で、Aと同じような短刀を持つ者もいれば、サーベルやレイピア、遠距離で言えばゴム弾が装填されているフルオート小銃やショットガンを持つ者もいた。
戦闘の間合いとしてはとてもバラエティに富んでいる。
次々と振るわれる武器は正しくAを狙っていたが、Aもタダでやられるつもりなど毛頭ない。
一つひとつを、漏れなく、正確に、いなしていく。
何度振おうとも弾かれる攻撃に、男たちは次第に焦りを滲ませていた。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
