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トントンからの報告を最後に、インカムからは何の音もしなくなる。
ロボロはすぐさまモニターを切り替えて、トントンが交戦していることをシャオロンとAに伝えようとしたが、それはシャオロンの焦った様な声に掻き消されてしまった。
「ちょ、おい、A！どこ行くねん！」
「ご主人が、戦っています。
僕も行かないと、」
「弾貫通しとんのに歩けるわけないやろ！
トントンはええから、ちゃんと止血してぺ神のとこ行ってき」
「っは、止血はしました。歩けます」
雑に巻かれた止血帯が赤く滲んでいる。
掌を縫いとめるのに刺していた短刀を引き抜いて、服で刀身の血を拭う。その間も、Aの足は止まらなかった。
シャオロンの静止も振り切って、よろよろと歩き出す。
その後にはもう駆け出していた。
「ロボロ、あかんわ。
Aのやつ行ってもうた…」
『はぁ！？何でやねん！グルさんからこれ以上は言われとらんのやぞ！』
「あ？なに、グルッペンの指示なん？」
『せや！グルさんからは陽動の二人を捕まえるとこまでがAの仕事や。
それ以降はトントンが対応することになっとる。
だから止めろ言うたんに…』
「そんなん俺知らされてないやん！」
『言おうと思ったんにお前が通信切って意気揚々と出てったんやんけ！』
あーもう！と珍しく声を荒げたロボロの元に、グルッペンから通信が入った。
「なんや、グルさん。Aのことならもう俺にはどうもできんで」
『あぁ、その事なんだがな。
この先を見る価値がある。見届けようではないか』
「…会議室に映像を繋げろ言われた時からおかしいとは思っとったけど、そこで全員で見てるんやな」
『流石ロボロ、察しがいいな。
安心しろ、トントンからは了承済みだ』
「んなもんすぐ分かるわ。こんだけドンパチしとんのに、指名したとは言えシャオロン以外誰も来ぉへんのおかしいやろ」
『まぁそう言うな。
Aのことはトントンに任せる。シャオロンもそいつらを地下牢に入れたら会議室に来い』
グルッペンからの通信はもちろんシャオロンにも繋がっており、手にしていたシャベルをくるりとひと回しすると、文句を言いながらも床に転がっている侵入者らを引き摺っていった。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
