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5.自分の怪我より主君の擦り傷 ページ27
トントンはロボロが繋げてくれた通信から、Aが怪我をしたことを知っていた。
知っていてなお、止めなかった。
恐らくだけれど、AはAの意地があると思ったから。
報告に上がっていた人数は二人だったから、恐らくその二人は陽動で、残りの一人が暗躍している事も、陽動が失敗した場合はそいつが屋上から逃げる事さえも予想していた。
だから、愛剣である粛清剣を手に目の前の侵入者と屋上で対峙している。
たった一人に、負ける気などさらさら無い。
「他の二人は、まぁ陽動やろうな。
うちのが狩ってまったけど、ええんか」
問い掛けにも応じない所を見ると、焦りに言葉が出ないのか、もしくはそこそこの手練れなのか。
どちらでも構わないが、こちらも逃すわけにはいかない。
目の前の敵がダガーナイフを構えるのを確認して、トントンも粛清剣を正眼に構える。
ゆっくり数えて十秒。
一層強く風が吹いた頃には、両者の刃が交わされていた。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
