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軍基地内であれば、それこそゾムの方が詳しいからだ。
ゾムではなく、Aでなければならない理由。
「手っ取り早く、戦力に加えるため…か？」
「ガバせんときはほんま鋭いな、大先生」
「あ、なんや正解？」
「んー、七割やな」
「あとの三割は何やねん」
「別に箝口令出とるわけやないしええか…。
あのな、今回のことはグルッペンの差し金やねん」
「どういうこと」
「ロボロから三人、怪しい奴がおると報告を受けとる。
グルッペンはAがただのペイジボーイで収まるんが不服やねんな」
「折角の戦力やしなぁ」
「ほんで、今回の夜警や。
そこで手柄を立てさせれば、軍内部でのAの評価は変わるやろ。
そしたら晴れて大々的に俺の補佐として置ける」
そう言い切ったトントンを、鬱はじっと見つめていた。
暫し考え込んだあと、一つの予想に辿り着きにやりと笑う。
「最後のがトントンの本音やんな」
「は、何言うてんねん」
「図星やろ。
ほんまとんちは優しいなぁ、Aがちゃんとここに居れるように、Aの肩身が狭ないように考えててんな」
「…喧しいわ」
「僕ととんちの秘密にしとこな」
「きもちわる」
「いけずぅ」
日頃からAに捕まっては書類を消化していたおかげか、本日の鬱のノルマ分は終了したためさっさと部屋から追い出す。
トントンは、ふとAの様子が気になって寝室の扉を開けた。
そこには途中力尽きてベッドまで辿り着けず、床に突っ伏して寝るAの姿がある。
やれやれと苦笑いしてAを抱えると、ベッドへと運んだ。
「無理しなや、A」
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
