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「おかえり、僕の本体」
鞘に納めたそれをそっと持ち上げて胸元で抱き締めた。
「ご主人、本当に、ありがとうございます。
これでやっと、貴方の懐刀としてお役に立てます」
そっと微笑む姿はどこか泣いているようにも見えて、トントンは無意識にAの頭をそっと撫でる。
「ご主人？」
「良かったな、うん。ほんまに」
「これも全てご主人のお陰です！」
Aは手にした短刀を自身の正面に置くとトントンの目の前に居住まいを正して座った。
「Aは、いつ如何なる時も、ご主人の盾となり刃となりましょう」
簡潔な言葉で忠誠を誓う姿に、トントンはもちろん隣にいたひとらんも目を見開いてAを見る。
姿は少年であるはずなのに、Aの身を包む雰囲気は、歴戦の勇士そのものであった。
「そんな、大仰なことせんでもええんよ。
改めてよろしくな、A」
「はい、ご主人！」
この日を境に、トントンの後ろをついて歩く少年の姿が目撃され、早々に「トントン書記長が誘拐してきた」などというあらぬ噂が流れたため、グルッペン直々に「ペイジである」と説明がなされた。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
