第80話 ページ32
征「お前っ……」
泥まみれになる征十郎は、
なにすんのよ みたいな顔をして、黙ってAを睨んだ。
A「そうだ…!島崎も沼へ行け。この危機を二人で乗り越えればきっと愛し合えるはずだ。ほら島崎。さっさと沼へ落ちろ!ついでに恋にも落ち」
A「ルォ!?」
征十郎に引っ張られるAは、綺麗に頭から沼へ落下していった。
島崎「A様ぁぁぁぁあ!」
島崎「すっ、すぐに助けを…!」
助けを呼びに突っ走って行った島崎と、
下半身が沼に埋まり、全身を泥でコーティングされたA。
A「信じられない……鞄まで汚れたではないか…!」
征「自業自得だ。ブーメラン。」
A「な…んだと…」
それはそれは、夕焼け空が
美しい日のことでした。
泥合戦
始まりました。
横で脱出しようとしている征十郎の顔面に泥を投げるA。
征「ヴっ…」
A「………………」
30秒の沈黙の後、
ゆっくりとAの後頭部に右手を運んだ征十郎は、そのまま腕に力を加えた。
結果、
彼女は沼に頭ごとボチャン。
A「んんんんんんっ…!」
頭を上げて酸素を吸ったAは、負けじと泥を征十郎の鼻の穴を目掛けて投げる。
両者一歩も譲らず、
ついにはブレザーを脱ぎ、
腕捲りまでし始めた。
A「……ここで勝ち負けはっきりさせようか。私が勝てば、今後お前には逆らわせないからな。」
征「そうか。僕が勝てば、お前は逆らわないのか。」
そんな会話が終わった頃、
凛々しい顔で戻ってきた島崎が見た光景は、
両手に泥を持って、真顔で構える高校生二人と、
それを照らす夕日でした。
征・A「来い…!」
島崎「(赤司家とは!!?)」
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シア - はきらさん、貴方はどうやったらそんな面白い文章が書けるんですか? (2015年8月27日 23時) (レス) id: 7562b21910 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - はきらさん» こちらこそお返事ありがとうございます!!それに遅くなってしまってすいません!! (2015年4月2日 19時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - 琉執@苺〆さん» ありがとうございます(泣)嬉しいですm(__)m (2015年4月2日 12時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - もう1から見たんですけど征君と夢主様のコンビが面白くて爆笑しすぎて寝れません(大笑)このような面白い小説を作っていただきありがとうございます!! (2015年4月2日 8時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - にゃんころさん» ありがとうございます!!m(__)m (2015年3月20日 21時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はきら | 作成日時:2015年2月15日 21時