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第75話 ページ27

A「泊まっていかないか?」


島崎「へ?」



就寝時のことで悩んでいたAは、
征十郎と島崎の三人で寝れば問題ないという結論に辿り着いた。



A「…アタシ……その…一人で寝れなくて…」


A「征十郎と寝られるぞ。」


島崎「えっ//」



A「遠慮なく征十郎と寝ろ。その隅にアタシを置いてくれればそれで良いから。」


島崎「は、はい…!//」



そんな会話をしながら、征十郎の部屋へ入った二人。



征「一人多いぞ。」


A「島崎の片想いを応援しているからな。さっさと両想いになれ。」



勝手に告白するAを、
ただひたすら真剣な真顔で見つめる島崎。



A「顔に何かついてるか?」


その問いに、口以外一切動かさずに答えた。



島崎「いえ、むしろ何もついていません。」



A「怖いことを言うな…!」


のっぺらぼうが脳裏に浮かび、絶叫するA。



島崎「征十郎様は真ん中へどうぞ。もし落ちでもしたら大変ですから。」



A「それならアタシが落ちる側へ行くから、島崎が真ん中へ…」


と、一応自分が征十郎の隣にならないように気を利かせるが…



島崎「いえ!双方落とす訳には絶っっっ対にいきませんので…!」


上下関係がはっきりしすぎて困り果てるAであった。



A「では…真ん中は征十郎にしよう。」



壁側に移動するAは、壁の柄が顔に見えてくる現象に襲われていた。



A「見てる見てる見てる見てる見てる今目が合ったからね。」



壁の方など向きたくもないAだが、

島崎を想うと征十郎の方も向けないし、

天井を向けば、天井の柄が気になり出すし、

うつ伏せになれば胸が痛い。

これすなわち、為す術なしです。




征十郎と島崎は、体も顔も天井に向けて目を閉じた。

Aは、もう既に断念しており、
征十郎に抱き付きながら島崎に謝っていた。



A「…っ……すまない…ぃ…壁が…島崎やはり場所を変えないか…っ…」


島崎「ですが……、落ちて…打ち所が悪くて即死という可能性もゼロではありませんし…」


そこまで運がない人に見られるほど、日頃の行いが悪いと思われているのだろうか

と心境を揃える偽カップル。



征「…………Aが真ん中に来たら良いだろ…」



A「それでは島崎が征十郎にくっつきたいという想いが台無しだろ…!」

征「それ言って良い情報なのか。」



その問いの答えは、
島崎の真顔が回答済みでした。

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シア - はきらさん、貴方はどうやったらそんな面白い文章が書けるんですか? (2015年8月27日 23時) (レス) id: 7562b21910 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - はきらさん» こちらこそお返事ありがとうございます!!それに遅くなってしまってすいません!! (2015年4月2日 19時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - 琉執@苺〆さん» ありがとうございます(泣)嬉しいですm(__)m (2015年4月2日 12時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - もう1から見たんですけど征君と夢主様のコンビが面白くて爆笑しすぎて寝れません(大笑)このような面白い小説を作っていただきありがとうございます!! (2015年4月2日 8時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - にゃんころさん» ありがとうございます!!m(__)m (2015年3月20日 21時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はきら | 作成日時:2015年2月15日 21時

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