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第69話 ページ21

A「今日は…一緒に……寝てくれない…の…?」


征「……うつるからな。」



A「一緒じゃないと…寝れ…な…」



プルルルプルルル


彼女の言葉を遮った着信音。



A「ん……?もしもし…」


A「あぁ…レイアップから…そうだね…………いや…それはしなくて良いよ。…………アタシは大丈夫だ…」


A「…すまない。それじゃあ……」



征「部員か?」



A「あぁ。やはり指示を出すだけでも私がいた方が良いな……。」



そう言って、フラつきながらと部屋を去ろうとするA。



征「何をしている…」



A「やはり…休めない……」


部活の格好に着替え、髪を雑に括ると、彼女は玄関へ向かって歩いた。



征「強制連行。」



広い玄関で待ち構えていた征十郎は、サラっとAを肩に担いで連行した。



A「はーなーせー、行くーーー」


征「ダメだ。大人しく寝ていろ。」


A「も……分かったから離せ。」


征「重くないようで重いね。驚いた。」


A「だから感想を言うな。……日頃からお前のせいでストレスが溜まっているから…その重みだ。」



そうかそうか と軽く受け流す征十郎は、顔のすぐ傍にあるAのお尻をガン見する。



征「ここだけで何キロあるだろうね。」


A「最っっ低…」




ベッドに着地させられたAは、
ダルそうに寝そべった。





A「歯ブラシ…持ってこい………イチゴ味の…歯磨き粉を…頼む…」



本当に死にそうな声で頼まれたため、断ることも出来ず、洗面所から歯ブラシを持ってきた征十郎。



A「ご苦労。」



征「礼を言え。」



A「磨け。」



征「それのどこが礼なんだ。……………磨いてやるからさっさと寝ろ。」



世話をするのが段々上手くなってきた征十郎は、ソファーに腰を下ろし、自分の太ももを軽く叩いた。

つまり、膝枕をしてやる という意味だったのだが、彼女は何をしているのか分からなかった。



征「膝を枕代わりにして良いという意味だ。」


A「遠慮する。不安定かつ痛そうだ。」


征「誰が膝ピンポイントで貸すと言った。膝枕してやると言ったんだ。」


A「…………なるほど。では失礼する。」



膝枕をしてもらったAは、見下ろされている感じに苛立ちながら言った。



A「鼻の穴がよく見える。」


征「見るな。」

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シア - はきらさん、貴方はどうやったらそんな面白い文章が書けるんですか? (2015年8月27日 23時) (レス) id: 7562b21910 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - はきらさん» こちらこそお返事ありがとうございます!!それに遅くなってしまってすいません!! (2015年4月2日 19時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - 琉執@苺〆さん» ありがとうございます(泣)嬉しいですm(__)m (2015年4月2日 12時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - もう1から見たんですけど征君と夢主様のコンビが面白くて爆笑しすぎて寝れません(大笑)このような面白い小説を作っていただきありがとうございます!! (2015年4月2日 8時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - にゃんころさん» ありがとうございます!!m(__)m (2015年3月20日 21時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はきら | 作成日時:2015年2月15日 21時

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