優しい嘘 ページ13
傑「その時Aは
『助けてお母さん』と言っていた。
おまけに、その言葉を如月 愛の呪霊は
その場で聞いていた。
そしてその言葉に更に呪いを受け
特級と言われるまでに呪力を増した。」
悟「…そして
Aの中に入り込んだってことか。」
傑「いや、入り込んだと言うより
Aが取り込んだと言う方が正しい。」
悟「どういうことだよ…」
傑「その場にいた全員が、如月 愛に殺され
最後の1人になった私も殺されかけたんだ。
その時、こちらに向かってくる
如月 愛の盾になろうと、
Aが私に抱きつき、庇ってくれたんだ。」
悟「…浄化の力か？」
傑「いや、A自身が呪いの言葉をかけたからか
浄化の力は発動していなかった。
その時できたことが
自分の中に封印する事だったんだろう…
これが、私が知っている全てだ。」
悟「そんな事があったのか…
そんな過去があったようには見えなかった。」
傑「恐らく、その辺りの記憶が抜けてる。
私のことも覚えていなかった。
ショックで脳に炎症が出たんだろう…
他の記憶も所々抜けているらしい。」
悟「…そうか。」
悟は寂しそうな顔をしてそう言った。
人に興味を示さない悟も
思う事があったんだろう…
何度も任務に出て、色んな事件を見てきたが
ここまで悲劇的な事件は、珍しい。
悟「傑。休んでこい。後は俺が見る。」
傑「…すまない。頼んだよ悟。」
私はそう言って、部屋を後にした。
悟「絶対に…お前は守る」
傑「……？」
ドアを閉めた後、小さく、苦しそうな声で
悟がそう言ったのが聞こえた。
悟は、根っこの性格が優しい。
自分のことの様に傷ついてしまったのか…
それにしても、悟のこんなに苦しい声は
初めて聞いた。
ーーーーーーーーーーーー
Aside
『コンコンッ』
A「はい」
薫「姉ちゃん…大丈夫？」
A「薫！！大丈夫だよ。
入っておいで。」
男「失礼します。」
A「…？」
弟の後に聞こえた声は
また知らない男の人の声だった。
薫「ねえ聞いてよ！
やっぱり僕が見えてた化け物たちは
実在したんだよ！
この兄ちゃん達が教えてくれたんだ！」
男「どうも。五条さん達の後輩の
七海健人です。」
男「俺は灰原雄ッス！
弟さん、可愛いですね！！」
A「どうも…弟がお世話になりました。」
金髪の男の人と、キノコ頭の青年。
今日は本当に情報量が多い…
A「弟に、呪霊の話をしたんですか。」
七海「すみません。
五条さん達から何も説明されてなかったもので
てっきり新入生かと…」
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鈴(プロフ) - 特級が特急になっててとても速そうな呪霊になってます。 (10月28日 16時) (
レス) @page9 id: 79bb132620 (このIDを非表示/違反報告)
葉っぱ - 硝子が梢子になってます。 (10月13日 5時) (レス) id: 1862bc29bb (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - めるるさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
音(プロフ) - 紫月ととさん» 教えていただきありがとうございます🙇♂️ (10月11日 19時) (レス) id: 46806aece3 (このIDを非表示/違反報告)
紫月とと - オリフラ立っちゃってます🙇♂️ (10月11日 18時) (レス) id: 825ca3aced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音 | 作成日時：2023年9月28日 11時
