第百八十二話 ページ44
『はい神崎ですが?』
こんな夜更けになってから電話するのは誰だろう、と考えつついつも通り携帯越しの挨拶をする。
《わたし》
『あぁんらぁ?前田さんじゃないですか、こんな時間にどうしたんです』
若干声を潜めているようなトーンで彼女はAにこう話しかける。
《…アンタがほんのちょっと前にここに怒鳴り込んできた後、それっぽい話きいちゃったのよ…そんな感じの人が一時期いたって!》
『怒鳴り込み…?あ、わたしがニット帽の不審者を探してるっていったアレですか!…アッ』
「ホォ…?」
こぉれがいけなかったねぇ!!
すぐ隣にいた秀さんは、もちろん私の発言が自分のことを指していることにすぐ気づいたのである!
そして、前田さんが杯戸中央病院の看護婦であることも当然知っているのである!
ヤベッ、と思った時には既に手遅れ。
秀さんは私の方に身を寄せて携帯に向かって耳を傾け、ジロリとこちらに目を向ける。
「…(聞かせてもらうからな)」
『(ハイ…)』
《で、その不審者、しょっちゅう小学生くらいの男の子を連れて病院に来てたらしいわ。ほんのちょっと前の話だから不気味ね…》
前田さん全力で首を縦に振りたい所だけど…それはできないんです。何故って?その怖い話に出てくる御本人が隣にいるからだよ!!
私は前田さんの話は本当ですかとチラリと横目で秀さんを見る。彼は肯定するようにうなずいた。マジかよ。コナン君と何してんだい。
『な、なるほどそんなことが…』
《Aちゃん?まだ話は終わってないわよ。話を聞いた子によると、その男の子が今ここにいるのよ!何かの事件の関係者ってことみたいだけど…》
『えっ』
またいつものかーい!!平和はなかった!!
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さくら(プロフ) - 輝さん» うわあ!!!!!うれしい!!!すごい嬉しいです!!!!!!!!!!そうですねえ主人公の夢主が現代軸なのでウイスキートリオとかの過去軸かけたらたのしいですね!うわああ掛け持ちしたくなっちゃうぜウヘヘヘ (2018年5月18日 21時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - さくらさん» 後藤の普段はアホっぽい(褒め言葉)のにたまにふと見せる闇的なの凄いツボです!今度、出来たら後藤を夢主にしたものとか見てみたいです切実に((キリッ (2018年5月18日 21時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - さくらさん» え、前にも言われた事あったんですね!(笑)はい、もちろん。私、前後ペア好きです!面白いし(笑) (2018年5月18日 21時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 輝さん» 前にも言われたことありますね。あっちの藤四郎兄弟も好きですがこっちの前後ペアもヨロシクです!!! (2018年5月18日 20時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 前田と後藤…やべぇ、刀剣乱舞しか思い出せないw (2018年5月18日 19時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2017年3月26日 18時