第百六十一話 ページ23
「え!?亡くなってるって……」
「うんホント」
初めて聞いた前田さんはそりゃあ驚くだろうが、以前ジンに聞いた情報なので私は驚いたりなんかしないのです。せいぜい座っていた椅子から滑り落ちるくらいで別に……
うん、滅茶苦茶驚いてるわ!!私嘘つきましたゴメンなさい。
ハッハァ、仕事仲間の方がいうんなら間違いないねコリャ!!どゆことなの?あの男は一体全体何なのよ??何回自問自答してもロクな答えは出て来やしない。
「あ、でもAちゃんが一年前に会ったとかそういう事なら話は別だぜ?本当に同一人物かも」
『イイエ?ココ最近デス』
「そっか、じゃあちげぇな」
「何でアンタはさりげなく椅子から滑り落ちてんの……?」
……
『はーぁ、結局大した発見はナシかな』
寄り道も程々にしないとまたこの間と同じ結果を辿ってしまうから、今日の所はこれで帰宅です。前みたいに昴さんが詰め寄りながら怒ってくるなんてことはもう無いだろうけど……ハァ。
『それにしても、組織に関係があって……FBIで……幹部っぽいジンが名前を知ってるってことは……?』
……どういう事なんだろうか……?←
よし1から考えよう。
取り敢えず、秀さんはジンと仲良しではないんだよね??まぁあの強面コンビが肩組み合ってにこやかに微笑む構図とかお互いの性格からして想像出来ないわフハハ。
FBIって事は組織を追ってる人と考えて自然な訳だし、その辺でイザコザがあって秀さんが亡くなったと仮定しよう。
さてここで問題。
何で私の前に現れるんだっ!?
『……ッあぁもう、全ッッ然分かんない!!』
チキショオォォオォ!!そもそも昴さんとの共通点が謎なんだから分かるわけないじゃないですかヤダァ
ジンが向けてくる拳銃が怖いからってあんまり避けとくもんじゃなかったな……せめてどうやって死んだのかはジンに聞いておくべきだった……
『いや、この際ジンなんかじゃなくて全然OKだけど……』
むしろジンじゃない方が話が通じやすいんだけどさ←
溜息をつきながら、気まぐれに反対車線の路肩に停車している車に視線を走らせる。
『……ん゙ッ!?』
見た瞬間に硬直してしまった私は運転席に座っている人物を対象にじっと目を凝らす。
……やっぱり見間違いじゃない。あの人達こんなところで何やってんだ!?
思わずツッコミを入れてしまったが私にとっては絶好のチャンスだ。
その時、すぐそこの横断歩道が素晴らしいタイミングで青に切り替わる。
『行くっきゃないってか……!』
追いつく前に走り出したりしないよう祈りながら、その白い車に向かって全速力で駆け出した。
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さくら(プロフ) - 輝さん» うわあ!!!!!うれしい!!!すごい嬉しいです!!!!!!!!!!そうですねえ主人公の夢主が現代軸なのでウイスキートリオとかの過去軸かけたらたのしいですね!うわああ掛け持ちしたくなっちゃうぜウヘヘヘ (2018年5月18日 21時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - さくらさん» 後藤の普段はアホっぽい(褒め言葉)のにたまにふと見せる闇的なの凄いツボです!今度、出来たら後藤を夢主にしたものとか見てみたいです切実に((キリッ (2018年5月18日 21時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - さくらさん» え、前にも言われた事あったんですね!(笑)はい、もちろん。私、前後ペア好きです!面白いし(笑) (2018年5月18日 21時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 輝さん» 前にも言われたことありますね。あっちの藤四郎兄弟も好きですがこっちの前後ペアもヨロシクです!!! (2018年5月18日 20時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
輝(プロフ) - 前田と後藤…やべぇ、刀剣乱舞しか思い出せないw (2018年5月18日 19時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2017年3月26日 18時