【名探偵コナン】同居人が変装してたとか聞いてない【ギャグ/赤井秀一】

第百五十二話 ページ14

『ってなワケで昴さん、哀ちゃん達と遊びに行ってもいいですか!?いいですよね!』


早速哀ちゃんから貸してもらった帽子を被り、3人で昴さんに一言言おうとやって来た。
だってホラ、何も言わないで行くと色々カオスな事になりそうじゃん!ダメって言われても行きますけど。哀ちゃんがいるからだ(ｷﾘｯ)


「A姉ちゃんのコトなら心配いらないよ!余計な事しないように僕達がしっっかり見張っとくから!」

『えっ』

「それなら僕が心配する必要は無さそうですね…」

『えっ、』


小一に監視されるJKって……!?
それに何とも思わない東大院生って…ｯ!?


「見た目では分かりませんが、Aさんも疲弊してるかと思います…色々ありましたし。リフレッシュするのは良い事だと思いますよ」

『アハハ…“色々”ね…』


言葉の力って恐ろしい…あんな出来事がたった四文字に収められてしまうとは…!


「…………」

『ん、哀ちゃん?』


帽子の持ち主の哀ちゃんは私と昴さんが会話している間、ずぅっとだんまりだ。オマケに私の服の裾を軽く握っている。嬉しさのあまり血が出そう…だが私は耐える…ｯ!!

彼女がキッと見上げる先には昴さんがいた。疑ってたもんなこの人の事。
コナンくんも私も真っ向から否定したけど完全に納得した訳では無いようだ。表情でわかる
しょうがないよな。初対面であの怖がりようだもん…


「ホッホラ、行くならさっさと行こうぜ?時間もったいねーし」


無言の圧力に挟まれた死神は耐えきれないとでも言いたげに哀ちゃんに話しかける。

フッ…この程度の圧で音をあげるとは甘いな死神よ。私なら一時間は軽い。何故なら哀ちゃんがいるからd(略
この中で死神が一番苦労していると思うの…


『そうね!じゃ昴さんまた後で』

「はい。どうぞ楽しんで下さい」

「…………」


…………


『えー!?犯人が歩美ちゃん人質にして高飛びしようとしたァ!?それ本当なの哀ちゃん!!』


小学生2人と並んで外を歩いてるJKなんて滅多に見かけないだろう。その上トークの内容が殺人事件だなんて見かけない以前に明らかな異常だと思います。随分と恐ろしい世の中(今更)


「本当だっつの…でも昴さんが助けてくれたんだぜ?」

「素手でナイフに立ち向かうなんて、タダの大学院生が出来るとは思えないけど…」

『嘘ｯ!?そんなの聞いてないよ』

「わざわざ言うもんでもねぇだろ…」


その事件も解決したであろう名探偵さんは苦笑いで答える。これが年季の差か…慣れてやがる…


(んで、そん時釣った魚捌いてくれたんだぜ)
(伝授した料理スキルが役立ってる…)

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