第86話 渋谷事変�� ページ37
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東京メトロ 明治神宮前駅
Ｂ２F
虎杖「ツギハギ顔の呪霊が来てるだろ？
どこにいる」
虎杖は目の前の大きなバッタのような呪霊にたずねた
自分にとっての地雷の、あの呪霊について
「ツギ……ハギ……？
ツギハギ？」
虎杖「顔に縫い目のある奴のことだ」
虎杖がそう言えば
呪霊は知っている、と続ける
「真人は下……
俺はココで"帳"ヲ守ってるンだ」
虎杖「マヒト……
(順平もそう呼んでたような…
いや、今は名前なんてどうでもいい)」
虎杖は頭の中で整理する
自分はここの帳を上げなければならない
そして先程の呪霊の発言
"俺はココで"帳"ヲ守ってるンだ"
虎杖「(『降ろす』でも『張る』でもなく
『守る』って言ってた
となると、"アレ"かなり怪しいな
とりあえずブッ壊す)」
床に突き刺さった釘のようなものに目を向けた
アレが帳を保っている物だろうと考えたのだ
「分かった、俺は賢いからわカッタぞ
オマエAの知り合いダナ？」
虎杖「＿＿！！」
呪霊から出てきた行方不明の彼女の名前に
彼は大きく目を見開いた
呪霊はその様子を見て
確信に変わったのか再び口を開く
「真人のじゅじゅちゅはヨくない…
形を変えラレタ人間は味が落ちるンだ
俺は賢いから違いガ分かル！！
そレニAは
虫キライだから俺の事モ好きじゃナいんだ
ソコの記憶も
ﾊﾞｺﾞｯ
その場に鈍い音が響いた
虎杖が呪霊に蹴りかかり、殴ったのだ
フー、と落ち着くように一度息を吐いて口を開ける
虎杖「…お前らはどいつもこいつも
人間舐めるのも大概にしろよ
蝶狐もここに居るんだな？何処にいる
アイツに何した」
落ち着くために
吐いた息はほぼ意味をなしていなかった
後半は唸るように言葉を出す
彼女は生きている、それと同時に真人と対面している
ただただ、無事であることを祈っていたが
"無事であって" "無事ではない"
呪霊の言い方からして
彼女は真人に何か害を与えられているのだ
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マリア - もう、何度も何度も読み返してます。本当にこの作品を愛してます。成り立ちも、感情描写も凄く繊細で美しく、引き込まれました。これからも、この作品を愛し続けます (7月16日 22時) (
レス) id: 3821b6efdb (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - もう神作すぎるんだが……。この作品愛してる (2022年12月23日 23時) (レス) id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - え？絵も話も最高なんだが？あなたは神ですか？え？？？ (2022年12月23日 23時) (レス) @page37 id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - これからも頑張ってください！ (2022年7月17日 12時) (レス) id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - イラスト上手過ぎ!!影の部分も細かい線や色使いも凄く丁寧に描かれていて凄いです!!話もしっかりまとまっていたり面白いところやシリアスなところが分けられていて今まで読んだ中で一番のお気に入りです! (2022年7月17日 12時) (レス) @page5 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘党組
x他1人 | 作成日時：2021年2月20日 20時
