蝶の舞う呪い5【呪術廻戦】

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夏油「彼女(蝶狐)は逃げが上手い」




サンサンと照らす太陽の光を

パラソルで防ぎながら夏油は言う





夏油「式神も中々に厄介だ

単純な奇襲じゃ、上手く隠れて逃げられるだろう」




漏瑚「ならどうする？

あやつは元々狙われ馴れとるんだろう


逃げが上手いのは当然として、

どうすればあの小娘の逃げ場を失くせる？」






夏油「まぁそう焦るなよ、算段はある」




花御「…その算段とは？」









夏油「＿＿＿＿＿＿"囮を作る"


その辺の人間…いや、子供の方が有効かな」




真人「お！俺の出番？」





夏油「正解。

真人にはその辺に居る子供を…

誰でもいい、連れて来てストックしといてくれ


ま、上手く行けば1人で足りる、



使い終わったら後で殺そう」






真人「う〜ん、でも何で餓鬼？

大人じゃ駄目なの？」





夏油「大人でも不可能ではない…けど

彼女は…そうだね、例えば

成人した大人と子供、2人を囮にされたら


迷わず子供の方を助ける」




漏瑚「何故だ？」





夏油「ちょっと小耳に挟んだんだけどね、

彼女には"弟が居る"らしい」




漏瑚「弟だと！？

蝶狐の生き残りとやらはあの娘だけなのだろう！？」



花御「術式を継いでいない子供ですか？」





夏油「そうだね、恐らく継いではいないだろう

あの術式を使えたらもっと大騒ぎになってるからね


まぁそもそも本当に
彼女の弟なのかどうかも分からないけど。


どの道、彼女は大人より子供を優先するよ

大人をあまり良く思ってないみたいだし、


今後長く生きる方を助けるさ」








夏油「子供の方が彼女の動揺を仰げる」




真人「で？どうするの？

囮置いて終わり、って訳じゃないでしょ？」





夏油「そう、次は彼女に攻撃を仕掛ける

私は今後を考えて前には出れないから


漏瑚、花御、君達2人に任せるよ」





花御「私達ですか」




漏瑚「フン、まぁいいが殺してはならんのだろう？


その上、"時間"も居る

殺さぬ様に加減するのは難しいではないか」





夏油「まぁそこは何とか頑張って」



漏瑚「ﾁﾞｨｯ!！」







夏油「彼女には式神をできるだけ多く出させよう


どれだけの式神を遣えるのか…

確認もしておきたいからね



多ければ多い程…＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

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