蝶の舞う呪い【呪術廻戦】

・ ページ41

＿＿不平等な現実のみが平等に与えられている




伏黒「虎杖は戻ってくる

その結果自分が死んでもな


そういう奴だ」



伏黒は雨に打たれながらそう言った


それを宿儺は自身の口元の血を拭いながら言う




宿儺「買い被り過ぎだな

コイツは他の人間より多少頑丈で


鈍い(・・)だけだ


先刻もな、今際の際で脅えに脅え

ゴチャゴチャと御託を並べていたぞ



その結果、か弱い女に体を張って命を守られ、

逆に蝶狐(コイツ)が死にかけだ」



1度抱えたAに視線を落としてまた顔を上げる




宿儺「断言する

奴に自死する度胸はない」




伏黒は1度大きく息を吐いて考える


伏黒「(腕が治ってる、治癒…

反転術式が使えるんだ


宿儺は受肉してる


心臓なしで生きられるとはいえ

ダメージはあるはずだ



虎杖が戻る前に心臓を治させる



心臓を欠いた体では俺に勝てないと思わせるんだ



できるか？

特級の前ですら動けなかった俺に


Aに守られた俺に





＿＿＿できるかじゃねぇ


やるんだよ！！)」


伏黒は手で形を作り式神を呼び出した




宿儺「折角外に出たんだ

広く使おう」



宿儺は抱いていたAを

少し離れた木の根元に降ろし伏黒と向き合う



伏黒は出した鵺を飛ばして

宿儺に向かって行く



宿儺「(面白い、式神使いのくせに

術師本人が向かってくるか


まぁだが蝶狐(むすめ)の方が面白いな)」


宿儺は伏黒の攻撃を躱して

一撃を入れる


それと同時に伏黒はまた別の式神を呼ぶ




伏黒「(「大蛇」)」



宿儺は大きな蛇に加えられ上空へ上げられる


そこに向かって鵺が迫ってぶつかった



伏黒「畳み掛けろ！！」



伏黒は上に向かい叫ぶが

宿儺はニヤリと口角を上げて


一瞬で大蛇を消し去る



宿儺「言ったろう


広く使おう」



伏黒はいつの間にか

地に足を付けていた宿儺に


制服を掴まれて遠くまで投げ飛ばされた



伏黒「(呪術うんぬんじゃない！！膂力(パワー)も！！

敏捷性(アジリティ)も！！



格が違う！！)」



宿儺「いい術式だ」


空中で攻撃をくらった伏黒は

そのまま体を打ち付けて建物に落ちる



伏黒「(「鵺」も限界だ

壊される前に解いた方がいいな


生得領域を抜けるのに式神一通り使っちまった


しかも玉犬(白)と「大蛇」は破壊されてる



もう呪力が＿＿＿)」



＿＿ﾁﾘｰﾝ

＿＿＿ｼｬﾝｼｬﾝ

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