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まともに受身を取ることもできず
もろに攻撃を受けたAは
全身びしょ濡れの状態で体を蹲めて水の中に沈む
さっきの攻撃で髪ゴムが切れたらしく
水面にAの長い髪が広がった
ゲホゲホと咳をしながら器官に入った水を出し
体勢を整えようと倒れていた体を上げる
『…ッ』
宿儺「殺しはせんと言っただろう
攻撃をしようとするな
どうせ呪力もほぼ無いんだ
まぁ、あったとしても俺には効かんがな」
Aが顔を上げると同時に
既に目の前には宿儺が居て
Aがヒュッと喉を鳴らし蝶を呼ぼうとする
が、前に出していた両腕を片手で捕まれ拘束された
『…離して』
宿儺「お前は頭も良さそうだ
分かっていただろう?
俺がお前を殺さないとはいえ
"害を与えないとは言っていない"
自分の身が危うい事位、理解していたはずだ」
宿儺「それでもここに残ったのは
お前の中には無かったからか?」
『…』
その問いにAは答えなかった
宿儺「まぁいい、そろそろ外に出るぞ
___…その前に」
ビリッ
『はっ!?』
宿儺はAの束ねた両手を上にやり
余ったもう一方の手で
Aの制服の下のシャツもまとめ首元を破いた
鎖骨と僅かに胸元が露出するように破られ
流石のAも驚いた声を上げて
掴まれた腕を振り払おうと身を捻るが
力の差が大きく浸かる水を揺らすだけ
その様子を喉を鳴らして眺めると
破いた首元に顔を寄せた
ガブッ
『ぅあ"ッ…い"ッ!!』
宿儺はAの露出した首元に思い切り噛み付く
Aはその痛みに悶えて
宿儺はAの腕を解き
暴れて離れようとするAの体を
今度は背中に腕を回して押さえつけながら
継続して噛み続ける
数秒後にやっと歯を抜き
噛んで垂れた血をジュルリと吸って体を離した
Aは体が離されたと同時に
ばしゃんと音を立てて水の上に倒れる
『なに、を』
宿儺「ん?まぁ特に深い意味は無いが
お前が眠っている時にでもまた会おうと思ってな」
満足そうにそう言って
ずぶ濡れのAの体を抱き上げる
宿儺「さぁ、そろそろ本当に外に行くぞ
____少しの間眠っていろ」
その声を最後にAの意識はプツンと切れた
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名無し85578号(プロフ) - 絵うますぎやろ、、、 (1月24日 12時) (レス) @page21 id: cb5a427560 (このIDを非表示/違反報告)
, - アユォさん» そう怒んなってw (9月25日 16時) (レス) id: 459d45f88e (このIDを非表示/違反報告)
アユォ - Rさん» 知 ら ん が な (8月25日 23時) (レス) @page1 id: 58566d1681 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 棘、可愛すぎです!!好き (4月29日 3時) (レス) @page50 id: 6cd5e39845 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - Rさん» pixivならまだしも、、占ツクではよいのでは?? (2022年10月9日 18時) (レス) id: 19cd532bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘党組 | 作成日時:2020年11月3日 1時