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ページ39

まともに受身を取ることもできず

もろに攻撃を受けたAは


全身びしょ濡れの状態で体を蹲めて水の中に沈む




さっきの攻撃で髪ゴムが切れたらしく

水面にAの長い髪が広がった



ゲホゲホと咳をしながら器官に入った水を出し


体勢を整えようと倒れていた体を上げる





『…ッ』



宿儺「殺しはせんと言っただろう

攻撃をしようとするな


どうせ呪力もほぼ無いんだ



まぁ、あったとしても俺には効かんがな」




Aが顔を上げると同時に

既に目の前には宿儺が居て


Aがヒュッと喉を鳴らし蝶を呼ぼうとする




が、前に出していた両腕を片手で捕まれ拘束された




『…離して』


宿儺「お前は頭も良さそうだ


分かっていただろう?

俺がお前を殺さないとはいえ



"害を与えないとは言っていない"


自分の身が危うい事位、理解していたはずだ」




宿儺「それでもここに残ったのは


虎杖(小僧)を置いていくという考えが

お前の中には無かったからか?」




『…』


その問いにAは答えなかった




宿儺「まぁいい、そろそろ外に出るぞ


___…その前に」





ビリッ






『はっ!?』



宿儺はAの束ねた両手を上にやり

余ったもう一方の手で


Aの制服の下のシャツもまとめ首元を破いた




鎖骨と僅かに胸元が露出するように破られ


流石のAも驚いた声を上げて


掴まれた腕を振り払おうと身を捻るが

力の差が大きく浸かる水を揺らすだけ



その様子を喉を鳴らして眺めると

破いた首元に顔を寄せた






ガブッ







『ぅあ"ッ…い"ッ!!』



宿儺はAの露出した首元に思い切り噛み付く



Aはその痛みに悶えて

虎杖(宿儺)の制服をギュッと強く掴んだ




宿儺はAの腕を解き


暴れて離れようとするAの体を


今度は背中に腕を回して押さえつけながら

継続して噛み続ける





数秒後にやっと歯を抜き

噛んで垂れた血をジュルリと吸って体を離した


Aは体が離されたと同時に

ばしゃんと音を立てて水の上に倒れる




『なに、を』



宿儺「ん?まぁ特に深い意味は無いが


お前が眠っている時にでもまた会おうと思ってな」



満足そうにそう言って

ずぶ濡れのAの体を抱き上げる




宿儺「さぁ、そろそろ本当に外に行くぞ


____少しの間眠っていろ」


その声を最後にAの意識はプツンと切れた

・→←第9話 呪胎戴天−肆−



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名無し85578号(プロフ) - 絵うますぎやろ、、、 (1月24日 12時) (レス) @page21 id: cb5a427560 (このIDを非表示/違反報告)
, - アユォさん» そう怒んなってw (9月25日 16時) (レス) id: 459d45f88e (このIDを非表示/違反報告)
アユォ - Rさん» 知 ら ん が な (8月25日 23時) (レス) @page1 id: 58566d1681 (このIDを非表示/違反報告)
- 棘、可愛すぎです!!好き (4月29日 3時) (レス) @page50 id: 6cd5e39845 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク(プロフ) - Rさん» pixivならまだしも、、占ツクではよいのでは?? (2022年10月9日 18時) (レス) id: 19cd532bd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘党組 | 作成日時:2020年11月3日 1時

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