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そして迎えた9月1日。
ホグワーツの大広間はバタバタとしていた。
休みの間片付けられていた長机や椅子が並べられ、各寮の旗が飾られる。
「マクゴナガル先生、この列は椅子何個ですか？」
「えーっと、125個ですね。数か合っているか確認してください。」
「了解です。」
Aも大広間の準備に奔走していた。
魔法を使って準備するのでマグル界の数倍楽とはいえ、数があっているかどうかは手作業で確認だ。新入生が組み分けされたのに座る席がない、なんてことがないように各寮多めに準備する。昔は長椅子だったらしいが、立ち座りの際に足を引っ掛けて転ぶ生徒が後を絶たないため、一人一人に椅子に腰掛けるようになったのだとか。
「124個しかないですよ。もう一個ください。」
「わかりました。頭上に注意して「ワッ！」
天井から降ってくる椅子をAは頭の上でキャッチする。
「なんで天井から降ってくるんですか……。」
「だから言ったでしょう。頭上に注意と。」
「もっと早く言ってくださいよ……。」
Aとマクゴナガルはやいのやいの言いつつも、椅子を並べていく。
スプラウトは隅で花を活けている。
フリットウィックは飾りを浮かべて壁を装飾している。
スネイプはダンブルドアと話し中だ。
(生徒なんだか職員なんだか……。まぁ、好ましい様子ではありますけど。)
花を活けていたポモーナは、大広間をかけるAの様子を見て苦笑いを漏らしたのだった。
スネイプとダンブルドアは大広間の外で話をしていた。
「教員席の並びは？」
「校長の椅子を中心に半円を描くように並べてください。」
「ハグリッドの席は少し間隔を開けますか？」
「そうですね。そうしましょう。」
「はーい。」
Aとマクゴナガルの話し声が聞こえてくる。
「すっかりホグワーツに馴染んでおるのぅ。」
ダンブルドアは笑って言う。
「マクゴナガルと仲がいいなら彼女を監督者にすれば良いのに……。」
スネイプはボソリと言う。
「まぁまぁ。さて、最近のクィレルはどんな様子かね？」
ダンブルドアは言った。
「特に、怪しい動きはしていません。が、問題はポッターが入学したあとでしょう。」
スネイプは言った。
「うむ。確かにハリーが入学したあとこそ注意せねばならん。油断ならんの。」
ダンブルドアは頷く。
「校長は……、なんのためにクィレルを……。」
「まぁ、今年度中にわかるよの。」
ダンブルドアは意図の読めない笑いを浮かべたのだった。
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灰墨空百(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» （続きです）声が一瞬出なくなったのを表現したくて「〜！」の形にしました。読み返して気が変わったら採用するかもです。コメントありがとうございます！ (2017年9月8日 22時) (
レス) id: 2f65ae6162 (このIDを非表示/違反報告)
灰墨空百(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 同じ番号があるのは、お話が続いているからです。計画性がないがゆえに1話に入りきらなかったんです。誤解を与えて申し訳ないです。円を描いたのは、なんとなくでどうしたらブラックホールを出現させることができるかわかったからです。超感覚として説明してます。 (2017年9月8日 22時) (レス) id: 2f65ae6162 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - 「〜！菊月！」スネイプにユキは手で円を書く。スネイプ先生は円を書けといってないのに、円を書いたのですか？それと、こじんてきにですが、「きっ、菊月！」の方がいいかも！ (2017年9月3日 19時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - #4の表記が二つあります。 (2017年9月3日 18時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
ちあぴー - ここまで緻密なハリポタの物語は初めて読みました。読んでいて本当に楽しかったです。ありがとうございました！ (2017年8月24日 13時) (レス) id: 7643a06046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒 | 作成日時：2017年5月4日 18時
