#2 ページ4
「さて、菊月Aと言ったのう。君は、いつから来たのかね？」
いつ？時のことだろうか？
「20××年です。」
Aは答えた。
「やはり、未来からか。なんとなくそんな気はしておった。」
ダンブルドアは言った。
「君は、この世界を知っておるかね？」
ダンブルドアはAに聞いた。
「ええ、まぁ。私にとってこの世界はもともと別次元ですから。」
Aは答えた。
「なるほど。現実になったか……。」
ダンブルドアは言った。
「え？」
Aは聞き返す。
「いや、わしがホグワーツの校長に就任した頃じゃ。ある一人の東洋人の預言者がこう言った。『後、この学校が危機に晒された時、全知の少女がやって来るだろう。それは、あなたが校長のうちにやって来るだろう。』と。」
ダンブルドアは言った。
「君はこの世界を全て知っておるのじゃろ？」
ダンブルドアはAに聞いた。
「ええ。まぁ、結末は。」
Aは言った。
「君に頼みじゃ。死ななければならない人間以外は、できる限り全員救ってほしい。」
ダンブルドアは爆弾発言をした。
「はい？」
Aは聞き返す。
「待ってください、どういうことです？」
Aは聞いた。
「言葉の通りの意味じゃ。結末を変えずに死ぬ人間を減らしてほしい。」
ダンブルドアは言った。
「そんな……。無理があります。」
Aは言った。当然である。物語では死んだ人間を生かして、同じ結末ーヴォルデモート敗北ーを迎えさせる。そんな身勝手は許されないはずだ。
「そうじゃろう、わかっておる。これが老いぼれのエゴであることは。でも、できる限り助けてほしいのじゃ。」
ダンブルドアは言った。
ダンブルドアの目は本気だった。
「……早々にあなたが本気を出せば、最善の結末は迎えられますよ。」
Aは言った。ダンブルドアに並ぶ魔法使いはいない。ダンブルドアがやる気を出せばヴォルデモートを木っ端微塵にできるだろう。
「そうかもしれぬ。でも、それでは「意味がないと。」
Aはダンブルドアの言葉を遮った。
「何が言いたいのか、私にはわかります。が、その論理を取ると、あなたは私が知らない人間、物語の背景にいる無数の人々は死んでもいいと言っているのですよ。」
Aは言った。
「いや、そういうわけでは「私にはそうとしか聞こえません。」
Aはピシャリと言った。
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灰墨空百(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» （続きです）声が一瞬出なくなったのを表現したくて「〜！」の形にしました。読み返して気が変わったら採用するかもです。コメントありがとうございます！ (2017年9月8日 22時) (
レス) id: 2f65ae6162 (このIDを非表示/違反報告)
灰墨空百(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 同じ番号があるのは、お話が続いているからです。計画性がないがゆえに1話に入りきらなかったんです。誤解を与えて申し訳ないです。円を描いたのは、なんとなくでどうしたらブラックホールを出現させることができるかわかったからです。超感覚として説明してます。 (2017年9月8日 22時) (レス) id: 2f65ae6162 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - 「〜！菊月！」スネイプにユキは手で円を書く。スネイプ先生は円を書けといってないのに、円を書いたのですか？それと、こじんてきにですが、「きっ、菊月！」の方がいいかも！ (2017年9月3日 19時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の巴衛(プロフ) - #4の表記が二つあります。 (2017年9月3日 18時) (レス) id: 2ff3e29f1d (このIDを非表示/違反報告)
ちあぴー - ここまで緻密なハリポタの物語は初めて読みました。読んでいて本当に楽しかったです。ありがとうございました！ (2017年8月24日 13時) (レス) id: 7643a06046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒 | 作成日時：2017年5月4日 18時
