アイランド(otojya) ページ21
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▽ BAR 2BRO.ネタ
最近できたBARの居心地がよくて、周りに内緒で通ってしまっている。独り占めしたいとかじゃないけどなんか、知り合いとかに下手に紹介して邪魔されたくないし、この空間を汚されたくないのだ、単純に。
女だって、1人で酔いたい夜もある。
カウンターに座れば、顔なじみになった赤髪のバーテンダーが今日はどうなさいますか、と微笑んだ。
「うーん、…ジントニックお願いします」
「かしこまりました」
彼の作るジントニックは、ジンが強めで好きなのだ。ようは酔えるってことなんだけど。
綺麗な指が操るマドラーが、ロンググラスをくるりと回る。どうぞ、と差し出されたカクテルは少し苦くて、私好みの味がした。
「ジントニックはお店の顔と言いますから」
「私、貴方の作るジントニック好きなんです」
ありがとうございます、と少し笑って会釈をし、他の客への接客に移る彼。同じくカウンターに座る緑色の髪をしたお兄さんは…どうやら知り合いかな、私の時より少し砕けた表情が見えて、思わずいいなあ…なんて。
「…いいなあって、何を考えてんの私」
付き合っちゃいけない男の3Bって知ってる？ってこの間、嫌いな上司に言われたことを思い出した。美容師とバーテンダーとバンドマンだっけ…うっわ、こんな時まで会社の上司のこと考えたくない。
一気に酔いが覚めてしまって、少し残って薄くなってしまったカクテルを流し込んだ。
あー最悪、こんな素敵な所であんなセクハラ上司の事思い出すなんて。
「…どうかなさいました？」
「いいえ、ごめんなさい。もう一杯もらえます？」
ええ、もちろん。何にしましょう、という彼に何となく好奇心でおまかせで、とお願いしてみた。別の店なら絶対こんなことはしない、初対面のバーテンダーにこんな事すれば、ツウぶって困らせるだけだし。
でも今日は違う。顔なじみで私好みのお酒を作る彼が、この注文に何を出してくるのか気になった。
「本当におまかせでよろしいんですか？」
「え、だめでしたか？」
少し調子に乗り過ぎたかな、これ飲んだら帰ろう…とシュンとした私に、彼がボソリと後悔するなよ、と呟いたのを聞き逃さなかった。
ロングアイランドアイスティー
(…私、このカクテルの意味知らないほど子供じゃないんですけど…)
(知ってるなら話は早いよね)(え、っ)
(いつもより酔っちゃいなよ)
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ロングアイランドアイスティー
レディーキラーって呼ばれてます。
飲む時は気をつけてね
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tokiiiii(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます…！！天を仰ぐ…？！えっ、嬉しいです…！最後のお話は書くのに割と難航した記憶があるので、そう言っていただけると安心します。また更新する予定ですので、しばしお待ち下さいね！ (2022年1月28日 16時) (
レス) id: 1acee39900 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - 最後が最高すぎて天を仰ぎました😇ありがとうございます！！ (2022年1月26日 22時) (レス) @page18 id: 71ebbc7488 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - tokiiiiiさん» きゅんとするような感じが疲れ吹き飛びます！生み出すのがお上手;)更新楽しみにしてます！ (2021年5月31日 19時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
tokiiiii(プロフ) - ちぃさん» ありがとうございます！え！嬉しい！告白は初めてです、嬉しい照れちゃう〜！！ (2021年5月31日 7時) (レス) id: 459624764f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 全部いいです。全部好き！好きすぎてtokiさんが好きです！！！ (2021年5月30日 23時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：toki | 作成日時：2019年11月20日 22時
