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十一話 ページ13

お目当てのブースに来たものの案の定苦戦した

「兄貴ほんとまじでなんなの」

「わりぃって〜、蘭ちゃんも隣眺めてたら欲しくなってよ」

兄ちゃんが頼みの綱だったのに、選んでる途中わけわかんなくなって
兄貴のほう向いたらいねぇの

なんとなく嫌な予感がして兄ちゃんの好きなイブサンローランのブースに
いたら、鏡の前に座って化粧水試してやがった。

しかも店員となれたように話してた。

ほかの客は兄ちゃんの見た目か雰囲気のせいなのか近寄ってこないけど、
つかなんであの女は普通に話せてんだよ、は、兄ちゃん常連だったの

「で、お目当てのものは買えたの」

「まぁ」

「ちゃんと品番あってる〜?」

「聞いたから大丈夫じゃね」


俺らが店に入ってホールにいた女店員が俺らの顔をみた瞬間
完璧な営業スマイルを引きつらせ、しょぼいいらっしゃいませを
言いながら会計のほうへ消えたけど

兄貴の様子を見てから腹の立っていた俺は会計のほうへ行き、その女
の様子を気にすることなく記憶していた品名を聞いて購入に至ったというわけだ

「ビビッて適当なこと行ったかもよ」

「もしそうなら次来た時腕折る」

「ガチトーンうける」

でも収穫はあった。

兄貴は自分の気に入ったもの、小夜に合いそうなもの、目につくものは無限に
小夜に買うけれど、それで小夜が委縮してるのを知っているから

俺は小夜が欲しいと言ったものだけを無限に与える

好きなものに囲まれて笑ってる小夜を見れれば俺は満足だからな


「で、せっかく池袋に来たのに小夜ちゃんに会えなきゃ意味なくね?」

もしかしたら会えるかもなんて甘っちょろいことかんがえてたけど、やっぱ無謀だったかな

「ま、今日迎え行くからそれまで適当にぶらぶらしてよーぜ兄貴」

「じゃあ竜胆荷物持ちな」

「やだよおれも見たいのある」

「どうせCDショップだろ?六本木にもあんじゃん」

「それ兄貴にも言えんじゃん」

「おれは竜胆とみてーの」

ったく、いつも兄貴のペースだ

どうせいつもみたいに俺らを知ってる不良にメンチ切られて路地裏で締めて、サイレン鳴るがおちだろ

「竜胆」

「あ?」

「早く小夜ちゃんに会えるといいな」

「やっぱ兄ちゃん嫌いだわ」

「言っとけ」

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷竜胆 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:sss | 作成日時:2022年7月19日 11時

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