14話 ページ15
sideA
……
一｢……｣
白い人が無言でPCカタカタしてる…
らんちゃーん、りんちゃーん…
へるぷみー。
【先程の出来事】
一｢灰谷。｣
蘭｢んー？｣
一｢没収。｣
私をモノみたいに持ち上げないで。
竜胆｢どいつもこいつも許可なく触れてんじゃねぇ！｣
部屋に行くなり鍵閉めて隣に座る。
一(何故、隣に座る？)
家と変わんない。
一｢暇か？｣
A｢うん。｣
一｢テレビでも見るか？｣
テレビ……
A｢許可なく見ていいのかな…｣
一｢は？｣
A｢らんちゃんとりんちゃんはね、私が新しい情報を持って外に出たくなるとか逃げ出したくなる原因は全部排除してるからね。家にテレビもゲームもケータイもない。｣
あるのは監視カメラと家具。
一｢いつも何してんの。｣
A｢小さい窓から空見てる。｣
私が通れないくらいの小さい窓。
A｢あと、らんちゃんとりんちゃんと電話する。｣
一(だからいつも電話するのか。)
A｢可哀想？｣
一｢さあな。｣
同情してくれなくて良かった。
A｢らんちゃんとりんちゃんに守られてる世界しか知らないから、抜け出そうとは思ってないよ。社会じゃ世間知らずの約立たずだと思うから。｣
一｢……｣
A｢ねぇ、らんちゃんとりんちゃんはまだ帰れないの？｣
一｢まだだな。気長に待ってろ。｣
はぁい。
一｢聞いていいか？｣
A｢なぁに？｣
一｢服とか髪とかはどうしてんの？｣
A｢らんちゃんとりんちゃんが選んでくるよ。髪もりんちゃんがやってくれる。｣
あと、
A｢爪の手入れとかはらんちゃんにやってもらう。｣
一｢……｣
？
一｢あと、今まで聞いてて疑問なのは、｣
疑問？
一｢灰谷達をちゃん付けはまだわかる。2人をまとめて呼ばない理由ってなんだ？ずっと、らんちゃんとりんちゃんはって言うから気になった。｣
A｢あー。｣
それはね
A｢らんちゃん達、りんちゃん達って言うと呼ばれてない方が拗ねるから。慣れてそんな違和感ないけど変？｣
一｢いいや。｣
A｢なんてゆーの？｣
一｢？｣
A｢名前。｣
一｢九井 一だ。｣
ここのい はじめ…
A｢はじめくん。｣
一｢は？｣
？？
一(いきなり下かよ…三途には上のくせに。)
一｢歳は？｣
A｢りんちゃんの1個下。｣
一(てことは灰谷兄とは2個違いか。)
蘭｢A〜！｣
A｢らんちゃん！｣
一(兄貴の前だと幼い感じするな。)
まだ〜？
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2023年3月9日 14時
