12話 ページ13
sideA
久しぶりだなぁ。
てかめちゃくちゃ怖い顔してる。
まあ、約束破ってるからなぁ…
【外には絶対出ないこと。】
【来客含めて他人と話さないこと。】
どっちも破ってるしなぁ。
蘭｢A。｣
竜胆｢A。｣
ん？
一(あぁ、あれが妹か。)
蘭｢お兄ちゃんとソイツどっちが大切だ？｣
そんなメンヘラ彼女みたいな…
竜胆｢おいで。｣
りんちゃん怒らないかもだけど、らんちゃん絶対怒るしなぁ。
体が急に地面から離れる。
春千夜｢かっる。｣
わぁ…
らんちゃんとりんちゃん凄く怖い。
蘭｢ヤク中が……｣
竜胆｢Aが穢れるから離せ。｣
春千夜｢テメェもテメェで大変だな。｣
A｢サンズくんなんで私持ちあげたの？｣
春千夜｢くん付けやめろ。｣
銃口を喉元に向ける。
春千夜｢次はねぇぞ。｣
A｢すごーい！これ本物ー？見せてー！｣
春千夜｢なっ！？｣
初めて見たー！
春千夜｢ガキの遊びじゃねぇんだよ！｣
ちぇー。
しまわれちゃった。
蘭｢Aー。蘭兄ちゃんと竜胆兄ちゃんを無視するとはいい度胸じゃん？｣
あ、
あの笑顔だ。
私を殴る時の笑顔だ。
前に家出した時の笑顔。
今度こそ死ぬのかなぁ。
なんか生きてる価値も理由もわかんないし、
いいや。
蘭｢！｣
竜胆｢A…｣
一(まるで首領みたいな目になったな。)
？
竜胆｢今日！｣
？？
竜胆｢今日、帰るからっ！｣
え？
蘭｢A、欲しいのあったら言えよ〜？｣
なに？
竜胆｢A、お兄ちゃんとこ来て…｣
なんか行かないとダメっぽい…
A｢りんちゃ…｣
春千夜｢何、他の男を誑かしてんだ。｣
束縛彼氏みたいなこと言い始める人いる。
春千夜｢デ！｣
で？
で……？？
みたらおでこから血が出てる。
蘭｢いつまで俺の妹にへばりついてんだ。｣
へばりついてはないけど。
サンズくんから離れてみた。
竜胆｢A！！！｣
！？！？
蘭｢怖かったなぁ？｣
らんちゃんが怖かったけど。
あと、りんちゃんの力がゴリラすぎてめちゃくちゃ痛い。
A｢ん。｣
りんちゃんに手を回す。
竜胆｢A〜！｣
蘭｢竜胆、3秒以内に俺と代われ。｣
らんちゃん…絶対怒る…
蘭｢あとでお仕置だな。｣
屈んで私を撫でながら言う事？
A｢らんちゃんとりんちゃん会わせてやるって言うから……ついに……｣
恐る恐る顔をあげる。
A｢ごめん…｣
蘭｢もうすんなよ。｣
撫でられた。
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2023年3月9日 14時
