梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

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蘭さんは車を発進させる。

二人でドライブ…

ロマンチックすぎる！

でも隣に蘭さんがいるから恥ずかしい…


『あの、！』


なんか話さないと！


「ん？」


『えっと、あの、


蘭さんは梵天株式会社で何してるんですか？』


「ん〜、色々量産してる。」


普通の仕事っぽい…

そんなに聞いた意味無かったかも…


『Aは？』


「え、あ、メイドずっとしてます。」


『へぇ。』


変な人と思われた…？

そんな事無いよね？？？

蘭さんは近くの駐車場に車を停める。

なにが行われるんだろう…

車が停まったから、ドアが開くと思った。

開かない。


『蘭さん、ドアを…』


「開けないから。」


『へ？？』


「ちゅーしたら開けるけど」


ちゅー、ですか


私達十数年ぶりに会って

久しぶりに会って

ちょっと話しただけですが

蘭さんがちょっと近づく。


『や、』


「しよ？」


近いです！

離れてほしいけど何も出来ない。


蘭さんがもっと距離を縮めてくる。


『ん、！』


もういいや

目を瞑って、「キスの顔」にする。


「目開けてよ」


ちょっと目を開ける。

ちょっと開けた視界から見えたのは、肌色の世界。

肌色しか見えない











ちゅっ。




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蘭ちゃんの
「ん〜、色々量産してる。」の色々とは


スクラップ(死体)の事です。

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