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少女は 瑠月 と名乗り「かれ」に会いに海へ何度も訪れました


























「かれ」は瑠月と海を見ながら色んな話をする時が大好きでした
心がぽかぽかしてなんだが満たされていくのです
ですが、「かれ」はその正体がわかりませんでした





























「これ 持ってきた」
「かれ」があの正体がなんなのか考え黙りこんでいた時、瑠月が側を置いていた小さい箱を渡してきました





























「?」
不思議に思い箱を開けてみると、
甘い匂いがした臙脂色の丸い物が入っていました



















「これ おはぎ 美味しい」
「かれ」が これはなんなのか と考え出す事が分かったのか瑠月が おはぎ と呼ばれる物を取って食べさせながら言いました



















「美味しい?これは 美味しい と言うのか?」
「かれ」はいきなり食べさせられ少し驚いたけれどそれ以上におはぎの味に驚き夢中になって食べています



















瑠月は顔の大半が見えないけれど確かに柔らかく笑いコクッと頷きました
「かれ」はそれを見てまた心が満たされるのを感じました





























「………なぁ、るき」
物知りなるきの事だからこの正体も知っているんだろう
「かれ」はこの正体を考える事を諦めたのかおはぎを食べる手を止め、瑠月に話しかけました
瑠月は首をかしげ「かれ」の言葉を待っています

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作者名:黒猫 | 作成日時:2018年2月14日 21時

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