内にあるもの ページ20
『私利私欲のために、君をつくってしまった...君は怒る?』
『全然怒らないよ。むしろ嬉しい。君が僕を作ってくれたことが』
『...君の名前、そういえばなかったね。名前は...私からあげるよ。琲世...君の名前は琲世。あとの設定は私に任せて。すべて私が...』
「私が作ったの...あなたを...?」
高杉「貧乳女の幼馴染みが唐栗でした、ってか?冗談にしてはデカイ方だな」
琲世「A、には...もう、いい友達が、いる、から...俺は、もう...必要なんか、ないんだよ」
「必要に、決まってるじゃん...わざわざ壊してほしいがために、こんなことまでやって...本当にバカだね。アンタは...」
琲世「...もう俺は、動け、ない。だから、さ。この名前は、君に、返すよ」
「嫌だ!まだ眠らないでよ!大事な幼馴染みがいなくなったら、私...」
琲世「...この手帳、最後に、渡す」
「これって...私の今までの記録が...?」
琲世「...A、今まで」
『ありがとう。僕を生み出してくれて』
「...こんなの、ありえないだろ...なあ、琲世...私...耐えれないよ...」
銀時「A、そろそろ地下都市に行くぞ。準備はできてるか」
「...うん」
高杉「いいのか。本当の名前、使わなくて」
「あんな綺麗な名前...私には似合わないよ。血で汚れた私になんて」
桂「やはり...あいつのために?」
「うん。あいつが帰ってきたら...もう一度名付けてあげるんだ。琲世って。そしたら...おかえりなさいって迎え入れて、団子も食わせてやりたいんだ。なんせあいつは清水家が作った高性能唐栗なんだ。きっと、団子食べたいがために戻ってくるだろうよ」
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作者名:琲世 | 作成日時:2018年2月17日 16時