七日目 ページ8
『え…お店じゃ無くないですか…?』
連れてこられたのは同じマンション内の僕の部屋の真上の部屋だった
「いいからいいから、大丈夫だって」
大丈夫なのか、という心配はよそに遠慮なくインターホンを鳴らす坂田さん、僕が隣の部屋のインターホンを鳴らすまでは少なくとも5分はかかったのに、一瞬で。
「はい…ってさかたん達!開いてるよ〜!」
インターホン越しに聞こえるふわふわとした可愛らしい声、どこかで聞いた事がある気がした、この四人といいこの可愛らしい声といい、既視感があり過ぎるのは何でだろう。
「あー俺達ともう一人おんねん! 隣に引っ越して来た人!」
「えっ…そうなんだ……どうぞ…」
僕が居ると分かった途端何か、怯えた様な声色に変わった気がした、大丈夫なのだろうか。
「Aさん…でしたっけ? 坂田が呼んでたから、どないしました? もう皆中入りましたよ?」
怯えた様な声色を出させてしまったという事は怖がらせてしまったという事で、部屋の主の人を怖がらせてしまった事への罪悪感に苛まれていた所で声を掛けられふと顔を上げると不思議がっている表情で玄関の扉を開けて僕が入るのを待ってるように見えた。
『あ…えっとセンラさん…すみません』
待っててもらうのも申し訳なく思いそそくさと入る事にしようと思った、入れなかったのはセンラさんに腕を引かれたからである
「…本間や確かに抱き心地ええなぁ、凄い安心感」
そのままセンラさんは扉から手を離し後ろからそっと腕を回してきた
『あ、えっとセンラさん…どうしました?』
「だって皆Aさんにいっぱい話しかけたりちょっかい掛けてるやんやから僕かってしたかったんですよ」
あくまでいつも通りの声に自分だけが恥ずかしいという感情を抱いている事に更に恥ずかしくなる
『えっと…』
「ふふ、可愛いなぁ、Aさんって関西人なんやね、関西のなまりがあるわ、親近感湧きますね」
『あ…まぁ関西から越して来たので…』
「そうなんですね〜 遠いのにお疲れ様ですわ本間、坂田とかまーしぃとかと仲良くするのは結構ですけど…僕だってAさんと仲良したい思うんで少し位僕にも構ってくださいね」
耳元で囁かれ腕から解放されれば顔が赤くなるのは仕様が無いと思う、しかも顔が整ってるなら尚更
「本間可愛いなぁ、ちょっかいかけたなるのも分かるわ女の子みたい」
センラさんは独り言なのか僕に言ったのか分からない言葉を呟き、どうぞと扉を再び開けてくれた
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ちゃむら(プロフ) - 注意ありがとうございます気付かなかったです…! (2018年3月29日 10時) (レス) id: 27480095f6 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為なので違反報告の対象になります (2018年3月29日 9時) (レス) id: cbd6b96090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃむら | 作成日時:2018年3月29日 9時