No.53 ページ5
『━━━━━━━━ねぇ！！周りに誰もいないからさ、お話しようよ！！
ストーカーさん………いや。
━━━━━━━━━━━━”連さん”。』
私は不敵に笑い、大声で話しかけた
しばらくして物陰から黒の帽子に、黒い服の、全身黒ずくめの男が姿を表した。
そして男は帽子を取り、地面に投げ捨てた
「━━━━━━━━━なんか、雰囲気変わったね！！まるで別人みたいだ！でも、そんなAちゃんも僕は好きだけどね！
というか、よく僕だとわかったね！」
笑いながら私に近づいてくる蓮さん。その手には電柱のライトで妖しく光るナイフが握られていた
『…本当は最後まで疑っていた。いや…蓮さんだと思いたくなかったよ。いい常連さん…いや、友達だと思っていたのにな…。
……割と早い段階でわかっていたよ。パターンが決まっていたから予測もしやすかった…
そしてあの手紙で決定付けた。』
私はそう言うと蓮さんは
蓮「パターン？」
と、疑問の声を出した
『そ、東都大学は基本一般人立ち入り禁止。知らない人が入ってきてもすぐにバレる様になっているから、侵入する事が出来なかった…だから大学内にいる時は尾行の気配は無かった…
その時点で東都大生ではないのは確実。そして、もう一つ、私がお店で働いている時。私が働いていて、尚且つ蓮さん、貴方がいる時、気配が無かった。蓮さんが帰った後辺りから気配はあったけど。
私が働いていて、蓮さんが大学で忙しいとか、なんとか言って、いない時は、気配を感じた。この時点で私は蓮さんがストーカーじゃないかと思った。私に好意を寄せている事はかなり前からわかっていたしね。
そして手紙の内容は確信的なものがあった。
手紙には私の事…特にお店での内容や、出来事が圧倒的に多く書かれていた。もちろん、家のことも少しは書いてあったけど、そこまで詳しくは書いてなかった。
あとは手紙の筆跡。前に蓮さんに勉強しているノート見せてもらった時あったでしょ？あの時の筆跡を覚えていてさ。蓮さん割と癖のある書き方するし、手紙を見て、すぐに察した。』
私は分析して、推理した内容全てを蓮さんに話す
蓮さんは私の推理を聞くなり、手を叩いて喜んだ
蓮「凄い！凄いね！！ホームズみたいだ！！かっこいいよAちゃん！！」
そう言って無邪気な笑顔で笑いかける彼の目はとても黒く、おぞましいものを感じた
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シルフィ - No.54の最後の行のナイフがナイスになってます。 (2月18日 14時) (
レス) @page6 id: 5010c918af (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - からかい上手〜の作品からこの物語に辿り着きました。またテイストが違う作品でワクワクしています、ありがとうございます！ (2022年6月26日 11時) (レス) @page12 id: 39ab5c799a (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続き読みたいです (2022年4月26日 6時) (レス) @page13 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにこ(プロフ) - 続きがものすごく気になります…！更新待ってます！ (2019年12月16日 22時) (レス) id: 9f72c6a150 (このIDを非表示/違反報告)
nana317(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！すごく続きが気になります！更新待ってます！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 07d89329e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アレン
| 作成日時：2018年5月21日 11時
