【ハイキュー】マネージャーと書いて苦労人と読む

苦労24個目 ページ27

その後、田中と西谷の所業を知った大地さんは2人の頭にげんこつを落としていた。わあ痛そう、大丈夫かな(チクった人)

そして｢ゴメンねぇバカでねぇ全く｣と穏やかな笑顔でフォロー&ディスりをかましているスガさん。通常運転ですね分かります。


｢い…いえ、その、うれしいです。私 自分から進んで何かやったりとか、逆に何かに必要とされたりする事ってなかったので…｣


おずおずと話し始めた仁花ちゃんの声を聞き逃すまいとして、その場の誰もが口をつぐんだ。

というか本当？必要とされたりする事が無かったって？…でもそれ、仁花ちゃんが気づいてないだけ説あるよね。こんな良い子が必要とされてないとかあんまり考えられないし

それに今は私が！この部が！あなたを必要としています！！素直でかわいい後輩欲しい！！(切実)


｢劇とかやっても絶対"その他大勢"の1人なんです。村人Bとか、木とか。だから、バレーの経験も知識も無い"村人B"の私を、清水先輩があんなに一生懸命誘ってくれて、凄くうれしかったです。…でもやっぱり私ではお役に───｣

｢わかるぜその気持ち｣


おい坊主野郎、横入りしてんじゃねえぞ… さっきフォローしてもらったのに話を遮るなんてお前何様や…


｢俺も潔子さんに｢君からお金騙し取るからついて来て｣って言われても付いて行く｣

(アッ何かちがう)

｢漢らしいぜ龍！！！｣

『今仁花ちゃんが言ってるのはそういうことじゃないでしょうよ』


呆れてため息をつくと、隣にいたスガさんがこっちを見て小さく笑った。え、なんすか笑った顔かわいいすね


｢北野ちゃん、付いて行くことに関しては否定しないんだなぁと思って｣

『まさか！いくら相手が潔子先輩だからって、そんなこと言われて付いてったりしませんよ。私が養うので詐欺なんかやめましょって言います』

｢うわあ｣


旭さんが｢田中と北野がまた何か言ってるな〜｣と呟いていた。ほ？私も含まれるんですかそれ？？


｢き、潔子さんを詐欺師の道から救う方法を即座に言ってのけるなんて… 北野、やはり侮れないやつ…！｣

｢あれが男の中の漢(おとこ)…！｣

｢Aさんかっけえええ！！｣


なぜか感動している男子3人。つっこみが追いつかないから一気に喋るのやめてほしい。とりあえず声を大にして言いたいですね、私 は お と こ じ ゃ な い 。

そして仁花ちゃんはというと、両手を体の前で握りしめて固まっていた。あっ、やばいこれやらかしたパターンかも…


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