Memoly 7 ページ8
「まだ時間はある。それまでに終わらなかったら昼休みとか放課後あるじゃん」
『……最近、短期アルバイトを始めたの。時間が早朝で、に、2;10には起きてる』
ぽつり、と言葉を零せば、それを掬い上げるかのような声が聞こえ私は顔を上げる。
「に、2;10!?」
驚きを隠すこともせず、ただ純粋に驚いていた。
確かに、普通に考えて高校生が起きる時間じゃない。
高校生でなくても、そんな時間に起きる人はあまりいないと思う。
むしろ今の時代、2時頃まで起きていると言っても、最早珍しいことではない。
「何時間バイトしてんの?」
『バイトは2時間だけ。契約では4;00〜6;00なんだけど、それだと……あ、ううん、なんでもないよ』
「……そこまで言ったなら話してよ。気になるし」
『6:00に退勤して帰宅、それから準備して学校いったら朝練間に合わないから支店長にお願いして、3;00〜5;00に早めてもらったの。そうしたら、時間に余裕ができるから早く体育館開けて準備ができるでしょ?それで……』
突然、頭に重いものがのったので見上げると、夜久君が私の頭に手のひらをのせていた。
もっというと、撫でていた。
突然のことにただただ驚いて、そして恥ずかしかった。
「そっか。だからいつも……俺たちのために、ありがとな」
そういい、笑った夜久君の笑顔が素敵で、思わず見とれてしまった。
……なんて言える訳もないからそっと心にしまっておこう。
「でも、聞くけどなんでバイトしようと思ったの?」
その理由は、話すべき、なのかな。そうするといよいよ時間が必要になってくる。
朝のこの時間に全て話すのは無理な上、朝から重い話はできれば避けたい。
簡潔に話そうとすれば今この限られた時間でササッと話せるけれど、そうするとかなり割愛することになるからうまく相手に伝えなくてはならないので、どっちにしてもしんどい。
『詳しく話したいから、後でもいいかな?』
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ぱーぷる姫(プロフ) - あるさん» “ヒカルが地球にいたころ”をご存知ですか!そうなんです、文学少女と“ヒカルが地球にいたころ”を書かれた野村美月さんのファンでそこからとりました。気づいてくれて嬉しいです。夜久君私も大好きです。 (2014年8月10日 17時) (レス) id: aadce28865 (このIDを非表示/違反報告)
ある - ぱーぷる姫さんの名前は“ヒカルが地球にいたころ”の恋愛の達人ぱーぷる姫からですか??夜久さん大好きです! (2014年8月10日 14時) (レス) id: 7cf121e7f8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - マリーブルさん» いやいや!私のは駄作過ぎて涙が出てきますよ。ほんと、文才ほしいですよね(笑) (2014年8月1日 9時) (レス) id: aadce28865 (このIDを非表示/違反報告)
マリーブル(プロフ) - そんな!!私のは駄作ですので、、、笑 ホント才能欲しいです!笑 (2014年7月31日 20時) (レス) id: 63411f8814 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - マリーブルさん» 暇なときにマリーブルさんの小説読ませて頂きますね! (2014年7月30日 19時) (レス) id: aadce28865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーぷる姫 | 作成日時:2014年7月20日 20時