【ハイキュー!!】君との時間【夜久衛輔】

Memoly 37 ページ38

父の話を聞いてから、気分が上がらなかった。



『お風呂、入らないと…』




　お風呂から出て、歩いていると向こうからクロが歩いてきた。

黒「…？A、なんか元気なくないか？」

『え、なんで？』

　クロは結構鋭い。

よく私の話を聞いてくれるので、それもあって私の気分の上がり下がりとかが分かるようになったのかもしれない。


黒「なんとなく。なんかあったら俺に話せよ！」


『ありがとう。でも何もないよ？明日の朝ごはんのメニュー、考えてただけだから』

黒「そーか！ならいいけど」



　そう言ってクロは去っていった。


言葉にして気付いたけど、明日の朝ごはんどうしよう。

目玉焼きに、ベーコンにパン、サラダ、ヨーグルトなどの洋食でいいかな？
唐揚げ食べたいけど、朝から脂っこいものは避けよう。


すぐに孤爪君がきた。

孤「…何してるの？」


　廊下の真ん中に立ち尽くしている状態というのは、かなり変だ。


孤「こんなところで考え事？…ていうか悩みでしょ？」

『明日の朝ごはん考えてたの』



　クロも鋭いけど、観察眼は誰よりも長けている孤爪君には「何もない」で突き通せないだろう。

仮に誤魔化せても、怪しまれると思う。




かと言って話せばいいという問題ではないから、すごく困る。




話して解決するなら、それでいい。



沈んだ気持ちで部屋に戻る。

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