最悪な再会【降谷零】 ページ6
彼は今、どこで何をしているのだろう。
…日本というこの国が大好きで、警察官になることを夢見ていた零。
きっと、夢を叶えて今も国のために働いているのだろう。
…無理、してなきゃいいな。体壊してなきゃいいな。…彼が弱音を吐ける人は近くにいるだろうか。
…考えても考えても私の頭は彼でいっぱい。こんなこと考える資格なんて、私にないのに。
《零…別れよっか、》
《…は？》
《私…好きな人できちゃった。…ごめんね、》
そう言って、大好きで大好きでたまらなかった零を手放したのは私なのに、ね。
…ねぇ、零。私ね、好きな人なんて出来てないよ。今も零のこと愛してるよ。
__でも、私は零の重荷になっちゃうから。
いずれ、零には別れを告げられていただろう。
零の努力は私が一番近くで見てきた。警察官になるためにどれだけ頑張っていたか知っている。
きっと、成績トップで公安に配属されることくらい、馬鹿な私でも容易に想像できた。
…だから、零から別れを告げられる前に私は逃げたんだ。それも、最低な台詞を投げつけて。
『ほんっと、最低…』
こんなにも弱い自分が大嫌いで、溢れる涙を隠すようにふらふらと土砂降りの中傘もささずに歩いていた。
…さすがに人目につくのはどうかと思い、路地裏に入った時だった。
｢…おい。誰だ｣
全身真っ黒で綺麗な銀色の髪の男性が銃口をこちらに向けていた。
…あぁ、私、殺される…？
丁度自分の不甲斐なさに沈んでいたから、このままこの人に殺されるのもアリかもしれない。
そう一瞬でも思った私がいけなかった。
｢…フン、お前、いい目してるじゃねぇか。…俺んとこ来るか？｣
『え…？』
｢ま、断ったら今ここで始末するけどな。｣
…それ、拒否権ないですよね？そう思った私は少し笑って彼の手を取った。
___そう。これこそが全ての始まりだった…
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私もしかしなくても降谷さん書きすぎじゃないか…？？？って気づいた朝()
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暁(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませてもらいました。地味子さんの続きが気になります。美人さんになってそれから？降谷さんとの絡みがあればなぁって思ってしまいます (2019年10月8日 19時) (
レス) id: 0ef78b01fb (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます！遅くなってすみませんが直しておきました！！ (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3701a0a282 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - ナンパの最後 再開ではなく再会ですよ (2019年1月1日 14時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：響 | 作成日時：2018年8月28日 21時
