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ナンパ【降谷零】 ページ27

「!?」

『ごめんね遅れちゃった!お待たせっ!!』

引っ張られた右腕を見ると、女性にしては少し背が高めの女の人が僕の腕に自分の腕を絡めていた。

『…え、っと?この人誰?…まさか浮気とか言わないよね…??』

少しだけ困ったように眉を下げて僕の顔を覗き込んでくる彼女は、誰がどう見ても美人というくらい美形だった。

…きっと彼女は助け舟を出してくれたのだろう。そう思った僕は乗ることにした。

「まさかそんな。貴女という彼女がいながら他の人に手を出しませんよ」

「ッ!!誰だよアンタ!!!今ウチらがその人誘ってんだよ邪魔すんな!!!」
「そーだそーだ!!!」

キ-ッと顔を真っ赤にして叫ぶ彼女達はなんとも情けない。

『…そんな顔に似合ってない化粧してギャルどころかババアみたいな顔しながら何言ってるの?笑わせないで??……まさかそれが可愛い、なんて思ってないよね?その顔でこの人に釣り合うとでも?…お気楽でいいわね、悔しかったら努力でもして這い上がってきなさい。』

…なんとも辛辣な言い方だ。流石に降谷零でも言わないぞ、………多分。

「ッ…!っるせー!覚えとけよ!!!」

涙目になった2人は走って逃げ去っていった。

『…はぁ、面倒臭い。』

「あの、ありがとうございます。」

『…何その嘘っぽい笑顔。折角イケメンなのに勿体ないわね。…ていうかそうやってニコニコしてるからナンパがしつこくなるのよ、1発言ってやればいいのに。…まぁいいわ、じゃあね。』

…酷い言われ様だな。そんなことを考えていると彼女はヒラヒラと手を振って人混みの中に姿を消していた。


…せめて名前くらい聞けばよかった…。




__そんなことを思った日から1ヶ月。


『本日からこちらに務めさせていただきます、楠(クスノキ)Aです。よろしくお願い致し……は??』

「俺は降谷零、お前の上司だ、よろしく。」

『え、ちょ、、は??』

「楠!降谷さんに向かってなんて口を…!!」


__まさかの再会をした。

I have a dream to be a police officer.【降谷零】→←ナンパ【降谷零】


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(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませてもらいました。地味子さんの続きが気になります。美人さんになってそれから?降谷さんとの絡みがあればなぁって思ってしまいます (2019年10月8日 19時) (レス) id: 0ef78b01fb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます!遅くなってすみませんが直しておきました!! (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3701a0a282 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - ナンパの最後 再開ではなく再会ですよ (2019年1月1日 14時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月28日 21時

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